仏壇リフォームの必要性
どんなものでも使いつづけていると、傷んできます。仏壇も例外ではありません。仏壇の内部がロウソクや線香の煙で黒ずんだり、金箔や漆塗りがはがれてきます。また、扉がガタガタになったり、障子が破れていることもあります。そのまま放置せずに、なるべく早めに仏壇を修理することが大切です。
簡単だから、と自分で修理をすると、かえって傷を大きくしてしまいがちなので、プロの仏壇リフォーム業者さんにお任せすることも検討なさった方が良いです。今回の記事では、そんな仏壇リフォームのポイントをまとめてみました。
●仏壇の修理とは
仏壇店に出張修理で直るものなのか、預ける必要がある修理なのかを確認します。仏壇の全体を修理することを「お洗濯」と言いますが、お洗濯が必要、と言われたら、必ず、事前に修復費用の見積もりを出してもらいましょう。
例えば、金仏壇の場合は、仏壇の購入価格の5割程度かかります。期間も3ヶ月ほどかかります。この場合、金仏壇を解体して汚れを洗浄し、壊れた部分やキズを補修し、金箔を新たに押し、漆を塗りなおして新品同様に仕上げてくれます。唐木仏壇も全体を修理すると、きれいに生まれ変わります。
購入する時に、リフォームの事も確認しておくと良いでしょう。
金仏壇のリフォームの流れ
漆塗りの金仏壇は日本の伝統工芸品で、職人の技術の粋を集めてつくられています。
金仏壇には、木地師、塗師、金箔押師、宮殿師、彫刻師、蒔絵師、飾り金具師の通称「七職」と呼ばれる職人集団がかかわっています。
どの工程も手間をかけてつくられた良い仏壇は、修復することを想定してつくられているので、分解して修理できます。100年経った仏壇でも、新品同様の美しい輝きが取り戻せるのです。
- ▼その工程を簡単に説明すると
- ①仏壇の外扉、内障子、彫刻などをはずしたあと、くさび留めや打ち付けてある飾り金具などをとりはずして分解。
- ②仏壇にこびりついた汚れを洗浄液で洗い落とします。表面に塗ってある漆や金箔をすべてはがし落とし、飾り金具は色付けやメッキをし直します。
- ③木地や彫刻の傷んでいる部分を補修し、金具が打ち付けてあった釘穴を埋めます。反りや傷みがはげしい部品は、つくり直して交換します。
- ④洗ったあと十分に乾燥させた部品を表面が均一になるまで研磨し、漆を繰り返し塗り重ねていき、新品同様の光沢にします。
- ➄表面にムラなく均等に本金箔を押していき、手描き蒔絵を施します。
- ⑥金箔を押し終わったら、飾り金具を打って、元の姿に組み立てて完成です。
▼その工程を簡単に説明すると
①仏壇の外扉、内障子、彫刻などをはずしたあと、くさび留めや打ち付けてある飾り金具などをとりはずして分解。
②仏壇にこびりついた汚れを洗浄液で洗い落とします。表面に塗ってある漆や金箔をすべてはがし落とし、飾り金具は色付けやメッキをし直します。
③木地や彫刻の傷んでいる部分を補修し、金具が打ち付けてあった釘穴を埋めます。反りや傷みがはげしい部品は、つくり直して交換します。
④洗ったあと十分に乾燥させた部品を表面が均一になるまで研磨し、漆を繰り返し塗り重ねていき、新品同様の光沢にします。
➄表面にムラなく均等に本金箔を押していき、手描き蒔絵を施します。
⑥金箔を押し終わったら、飾り金具を打って、元の姿に組み立てて完成です。
→修復工程は、新品の仏壇をつくるときと同じ作業工程で行います。
仏壇店とのつながりは仏壇購入時だけではありません。仏壇を購入した後も、メンテナンスや修理などで関係は続いていきます。
だからこそ、仏壇を購入する時、アフターサービスの良い仏壇店を選ぶことが大切なのです。