都市型納骨堂とは?
最近では季節や天候に関わらず、駅から徒歩圏内という「都市型納骨堂」が徐々に増えてきています。都市部でお墓不足が深刻化するなか、納骨堂でも法要やお参りが出来るようにしたのが、都市型納骨堂です。また自動搬送式の納骨堂というものもあり、新しいお墓のスタイルとして注目されています。
基本的には「宗教が自由」「改葬の遺骨の受入が可能」「生前購入が可能」などの申し込みが可能で、誰でも利用できることが特徴ですが、継続利用するため一般的なお墓と同様に、ほとんどの場所で「年間の護持会費が毎年必要」となります。
お墓問題を抱える人は年々増えてきています。
*少子化や高齢化による墓守・後継者不足
*核家族化による親族との親交の薄れ
*お墓への価値観の変化、多様化
*都市部への人口集中の影響で地方にお墓を残している世帯の増加
など、社会の変化が私たちのお墓維持に大きく影響するようになりました。それを解決する一つの方法として都市型納骨堂が生まれたのです。
●都市型納骨堂のメリット
*都市部の駅から歩ける場所が多い。
*都市部でも約100万円前後から購入することが可能。
*お墓の後継者がいなくなっても追加費用なしで永代供養してくれる。
*天候に関係なくお参りすることが出来る。
*屋内にあるのでお墓の手入れがほとんど必要ない。
*セキュリティが高くカードキーによる入館制限ができる。
都市部でお墓にあまり費用を掛けることが出来ない場合は、価格も安い都市型納骨堂がおすすめです。また、車での移動が出来ない方でも駅から歩けるメリットは高いようです。また、ペットと一緒に納骨できる納骨堂も中にはあるようです。
●都市型納骨堂のデメリット
*建物自体には耐久年数あるため将来的に不安。
*お盆やお彼岸などお参り時期に混雑しやすい。
*遺骨が多くなると一部を合祀して小さい骨壷に移す必要がある。
*後継者がいなくなった場合は「寺院の宗旨・宗派で永代供養」される。
*墓石の種類やデザインに限りがある。
*彫刻は限られたスペースにしか入れられない。
都市型といっても基本は納骨堂なので「お墓を継がれる方がいる場合」や「故人の思い出や家の名前を残す」上では、自由度が高い既存の一般墓が良いかもしれません。
都市型納骨堂は、これまでの納骨堂に立地やお参りのしやすさなどを加味して考えられたものです。高齢化が進む中、後継者が高齢の方も多いはずで、バリアフリーの観点も加味するなどして考えていく必要もありますね。
屋外にある一般墓と比べてどちらが優れているかというよりは、何を重要視してお墓を決めるかを考えながら、予算や車の有無、納骨堂までの交通の利便性などをご家族の方々とも事前にしっかりと相談して決めていきましょう。