合葬墓のメリットとデメリット、特徴の解説

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合葬墓のメリットとデメリット、特徴の解説

合葬墓(合祀墓)とは

複数の人の遺骨を同じ土中に埋葬するかたちのお墓のこと合葬墓(合祀墓)と言います。大きな特徴は個別に埋葬し、お墓を建てるのではなく、埋葬地を共有し礼拝の対象となる石塔も共有する事です。埋葬地も石塔も共有したものを合葬墓と言います。

合葬墓の長所

①家族や継承者がいない方も供養をしてもらえる

  
自分が死んだ後、遺骨はどこかに埋葬しなければなりません。供養をしてくれる人がいない場合は合葬にすることで永代に渡って寺院にしてもうことが出来ます。
 

②埋葬後、誰でも墓参りが出来る

  
共有礼拝の石塔があるので、継承者がいなくても、知人、恋人など、生前親しくしていた方がお参りすることが出来ます。

③価格が安く済む  

個別にお墓を建てるわけではないので、価格を安く済ませることができます。

合葬墓の短所 

 

①他人と同じ土中に埋葬される

他人と同じ土に埋葬される「合葬」に抵抗感を感じる人は多いかもしれません。これが最大の短所と言えます。日本人の意識では、個別に埋葬し、その地上に墓標を据えるという死生観や供養法が受け継がれてきました。それを考えると「合葬」に抵抗を感じ
るのは仕方ありません。しかし近年では、離れた場所の墓地よりも、住み慣れた場所のお寺で合葬してもらい、「仲の良かった友達に気軽に立ち寄って欲しい」、「いつも誰かがお参りに来るので孤独を感じなくて良い」などと考える人も増えて来て、合葬墓の需要は増えています。

②合葬したあとに、遺骨を返してもらうことができない

合葬してしまったあとに何らかの理由で遺骨を返してほしい時、遺骨は土に還っていますので、返却してもらうことはできません。ただ、合葬墓の主旨から考えると、遺骨を返してもらう事が後から起きるという事は考えにくいと思います。

●合葬墓の費用

合葬墓の費用は数万円から20万円程度です。供養の中では最も簡素なため、費用も安くなります。戒名を戴き、お墓を建てるわけでもないですが、年に数回の合同法要は寺院に供養をしてもらえます。ただ、これも個別にではなく、合葬した者でまとめて執り行われます。

最近では、核家族や単身高齢者の増加が社会問題となり、家族観は変化し、跡を見てくれる人がいないという人が増加しています。そうした受け皿として、合葬墓は重要な存在で、これからも増えていく埋葬方法だと言えるでしょう。