年忌法要はいつまで行えばいいのか

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年忌法要はいつまで行えばいいのか

法要の基本

一般的に一周忌、三周忌までは親族の他に友人も招いて法事回忌の法要を行いますが、それ以降は親族のみで行うことが多いです。地域の慣習により異なりますが、おおよそ十三回忌までは法要を行い、十七回忌や二十三回忌などは行なわない家庭も増えています。
しかし、三十三回忌については仏教では亡くなってから33年経てば無罪放免となり極楽浄土に旅立てるとされる節目の年となるため、法事回忌の法要を行う家庭が多く、また三十三回忌をもって戒名を過去帳に転記し、位牌を菩提寺に納め、弔い上げ(とむらいあげ)とすることが多いようです。
三十三回忌以降も三十七回忌、五十回忌と年忌法要を続けることもできるのですが、三十三回忌あたりで法事回忌の法要を取り仕切る世代が変わってしまうため、三十三回忌、もしくは五十回忌をもって弔い上げとすることが、今では一般的になっています。そこで各法要を細かく見てみましょう。

一周忌

故人が亡くなってから一年後の命日が一周忌で、家族や親族のほか、故人と縁の深かった友人や知人を招いて法要を営みます。
法要は命日の当日に行うのが理想ですが、実際には参列者の都合もあり、最近は週末に行うことが多いです。必ず命日より早めの日に行うのが慣わしです。
一周忌までが喪中(もちゅう)で、この日をもって喪(も)が明けることになります。喪中に迎えた正月は、年賀状、年始挨拶、正月飾り、初詣などの正月行事は控えます。

年忌法要

年忌法要は、年回法要ともいい、一般に法事と呼ばれているものです。
亡くなった翌年が一周忌、その翌年の2年後が三回忌です。三回忌からは亡くなった年も含めて数え、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌と追善供養の法要を営みます。
一周忌と三回忌は四十九日法要に次いで大切な法要です。親族を招いて、規模の大きな法要を営みます。スムーズにできるように、おそくとも2ヵ月前から準備をしましょう。

年忌法要の流れ

まず、住職と相談をして、法要を営む日を決めます。法要の日に卒塔婆を立てる場合は、事前に住職に依頼しておきます。次に、法要場所を自宅か、菩提寺、あるいは斎場で行うかを決めます。
一般に関東は菩提寺で、関西は自宅で法要を営むことが多いと言われます。法事を菩提寺以外で営む場合は、「御布施」とは別に「御車代」を包むのが一般的です。また住職が会食を辞退された場合は、「御膳料」を包む場合があります。

日取り、場所が決まったら、招待客を決め、1ヵ月前には案内状を送り、返事をもらいます。参列者の人数が確定してから、会食、引き出物を用意します。引き出物は一所帯に一個でよいとされています。
表書きに、「志」か「粗供養」、下に施主の家名を書きます。菩提寺へのお礼の表書きは、「御布施」とし、「御経料」とか「御礼」とは書きません。
法事の際の服装は、施主側は略礼服を着用し、数珠を忘れずに持参します。

一周忌と三回忌は必ず、ひとりの方の法要を営みます。七回忌以降は同じ年に法要が重なった場合、まとめて行ってもよいとされ、法要を行う日は、あとに亡くなった故人の命日にあわせます。
案内状には誰と誰の法要かを必ず明記します。これを「併修」あるいは「合斎」といいます。

三回忌までは、家族や親族のほか、故人と縁の深かった方々を招きますが、七回忌以降は次第に招く人を少数に絞っていく場合が多いです。

祥月命日について

祥月命日(しょうつきめいにち)とは、故人が亡くなった月日のことです。たとえば、故人が3月15日に亡くなった場合、毎年3月15日が祥月命日です。
年忌法要に当らない年でも年に一度の命日ですから、この日は家族そろってお墓参りをして、できるだけ仏壇の前に座りたいものです。