ロッカー型や可動収納型などの納骨堂の種類の解説

この記事は約3分で読めます。

永代供養の中で、最近ではお墓を持たない納骨堂での永代供養を選ぶ方が増えています。納骨堂の永代供養の話の前に、まずは永代供養がどういうものなのかを知っておきましょう。

永代供養とは?

永代供養とは、お墓参りをしてくれる人がいない、またはお墓参りに行けない方に代わって、寺院や霊園が管理や供養をしてくれる埋葬方法のことを指します。少子高齢化と共に、最近では残された家族の負担を軽減しようと、永代供養を考える方が増えています。
ただ、「永代」といっても、「未来永劫」という意味ではなく、遺骨の安置期間には一定の期限が設けられています。一般的には、33回忌までを期限とするところが多いようです。しかし決まりはなく、各寺院や各霊園によって、17回忌、33回忌、50回忌、または相談で決めるなどあるので、事前に確認する事が大切です。

契約期間が過ぎたらどうなる?

気になるのは「契約期間が過ぎた遺骨はどこへ行くのか?」という点です。多くの場合、合祀されて、他の遺骨と共に永代供養墓などで供養が行われます。これも決まりはなく遺骨を土に埋葬する、遺骨の一部だけを骨壺に入れて残りは土に埋葬するなど、さまざまな方法があります。

お墓を持たない納骨堂の永代供養

納骨堂は、骨壺に入れた遺骨を安置しておく建物の事で、寺院に行くと納骨堂、納骨殿、霊堂などとも呼ばれています。屋内に遺骨を安置されることから、近年では「屋内型」「屋内霊園」とも呼ばれます。また、お墓を建てるまでの間、一時的に保管する場合にも使用されます。いずれにしても納骨堂で永代供養をすると、お墓が必要ないのです。

納骨堂の様々な形態

納骨堂にはロッカー型や可動収納型など、さまざまなタイプがあります。見た目は墓地とは異なりますが、家系代々のご遺骨を収蔵するなど、通常の墓地と同じ機能を有しています。「集合安置型」と呼ばれ、個別の骨壺と石牌を用意して、一つの場所にまとめて安置します。
ご遺骨は個別に分けられているので、改葬や分骨にも対応できます。最近では、夫婦で1つの位牌を作りお祀りする「夫婦永代供養」が出来るお寺も増えています。

納骨堂の種類

納骨堂には、主に下記の四つの種類が挙げられます。

①寺院納骨堂

寺院によって、運営・管理される納骨堂。一般的には寺院内に設けられています。お墓の建立と異なり、宗派は問わず、檀家として入壇する必要がないことが多いです。

②公営納骨堂

都道府県や市町村などの自治体が運営・管理する納骨堂。自治体の使用条件を満たした方のみが利用できます。仏教形式が多いですが、自治体によっては、神道形式のものもあります。

③民営納骨堂

公益性のある法人(宗教法人、財団法人、社団法人)が運営主体となり、販売を民間会社が行う納骨堂。宗旨や宗派による制限がないことが多いです。

④合祀納骨堂

通常の納骨堂の個別納骨とは異なり、合同で納骨する合葬墓スタイルの納骨施設。一般に永代供養墓、合同供養墓、共同墓、合祀墓等とも呼ばれ永代的に納骨される納骨堂で、宗旨や宗派による制限がないことが多いです。

納骨堂での永代供養にかかる費用は、納骨の方法や供養の内容などによって異なります。数万円~数百万円までと、かなり差があるようですが、地域差もありますので、お住いのエリアで調べてみてください。

全国の墓じまい・永代供養・離檀・閉眼の格安サービスなら【わたしたちの墓じまい】