海外での散骨は、国や地域によってきちんと法律や規制が整備されている場合が多く、最近そのニーズが高まって来ています。最も人気が高いのがハワイですが、その他グアムやオーストラリアなどでも年々増えてきています。
ハワイの海洋散骨
ハワイでは、古くから海洋散骨が行なわれていたこともあり、散骨への理解も高く、日本人スタッフも充実しています。大手旅行代理店もオプショナルツアーで海洋散骨を実施しています。ハワイ州では昔から行われている埋葬方法で、州法に則り多くの会社が催行しています。
ハワイの場合、オアフ島東海岸、「天国の海」とも呼ばれるカネオヘ湾での散骨が多いです。 雄大なコオラウ山脈を背にしたカネオヘ湾は、湾内なので波が少なく、いつも穏やかで、気持ちが和らいでいくエリアとして知られています。
一般的は、カタマラン船またはグラスボトムボートで沖に出て、 トランペットによる賛美歌の生演奏や、キャプテンによる聖書の朗読(英語)のあと、散骨を行います。そして海にお花を流します。 GPSで計測した正確な散骨場所を記入した散骨証明書やセレモニー写真、動画サービスなどもあります。
その他の海洋散骨が可能な国と地域
最近では、各国政府の海洋散骨の実施規則が整理され、様々な地域で海洋散骨が出来るようになってきています。オーストラリアのグレートバリアリーフ、グアム、ミクロネシア連邦、パラオ、モルディブ、セーシャル諸島などでも行われています。
遺骨の機内持ち込み、入国について
一番気がかりなのが、遺骨の機内への持ち込みや入国についてです。遺骨を機内に持ち込むことは可能ですが、各航空会社や入国する国の規則に従う必要があります。
入国時に特に検査はありませんが、遺骨であることを証明する「埋葬許可証」や「粉骨証明書」と、その英訳を持参すると安心です。
また、風呂敷に包んだり、バッグに入れたりの気遣いも必要です。