仏壇の置き方、向きや高さの決まりの解説

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仏壇の置き方、向きや高さの決まりの解説

仏壇を傷めないためには、直射日光が当たらない湿気の少ないところで、冷暖房の風が直接あたらない場所がよいでしょう。直射日光や湿気、冷暖房の風は仏壇を傷めるのです。
床の間や押入れの上部、整理タンスの上、キャビネットや収納棚などの上に置いてもかまいません。テレビやオーディオラックの上など、音がするものの上には置かないようにします。また、仏壇の上に何も置かないようにしましょう。

もうひとつ、気をつけることは、仏壇の高さです。座っておまいりするとき、本尊の位置が目より少し上になるように安置することです。立っておまいりするときは、本尊が胸よりも少し上くらいの位置になるように安置します。

●仏壇の向き

仏壇を安置する向きは、仏教では十方どの方角にも仏はいるとされているので、方角に吉凶はありません。でも、一般的には北向きは避けて置きます。そして昔から仏壇の向きには諸説ありますので、参考までにご紹介します。

▼南面北座説

仏壇を南に向け、北を背にして仏壇を安置する考え方です。この向きは仏壇に直射日光があたらず、風通しもよいので、家のなかで最適な仏壇の安置場所になります。ここから、仏壇の北向きはよくない、と言われるようになったようです。

▼本山中心説

仏壇の前に座って礼拝するとき、拝む延長線上に宗派の総本山がある方向に安置します。本山によって、住む場所によって、西向きにも東向きにも南向きにもなります。

▼西方浄土説

西方浄土とは極楽浄土のことで、西方浄土の方向にある西に向かって拝めるように、仏壇を東向きに安置します。

どの説を選ぶかで、仏壇を安置する方向が決まります。選択する説でどの方向にもなりうるので、仏壇はどの方向に安置してもかまわないという事になります。

●仏壇の寸法をどう決めるか?

仏壇の安置場所を決めたら、どのくらいの大きさの仏壇にするかを決めます。まず、安置する場所の寸法をはかります。高さ、幅、奥行をきちんと測ります。さらに仏壇の扉は観音開きで両側に開きますので、本体の寸法だけではなく、扉が左右に開くスペースも考えて、仏壇の大きさを考えましょう。
また、家の新築にあわせて仏壇を購入するときは、先に仏壇を決めてから、仏壇の大きさに合った仏間やスペースをつくったほうが納まりがよいです。
そして忘れがちなのが、マンションの玄関や部屋の入り口の大きさです。部屋に適した大きな仏壇を選んだものの、部屋の入り口が狭くて入らなかった、ということにならないように、玄関や部屋の入り口の寸法もきちんとはかっておきましょう。