火葬や埋葬の方法にもさまざまな種類があり、ペットの飼い主の考え方に合った方法でペットを供養することができます。
●ペットが死ぬと自治体が回収
通常ペットが死んだ時は自治体で回収していました。自治体で回収されたペットの遺体は、一般ゴミとして処理されることになっています。自治体の中には斎場にペット専用の焼却炉を備えて、合同で火葬し慰霊碑に花を手向けることができるところもあります。
行政に依頼し回収された動物の死体は、一般的には焼却した後、焼却灰を一般廃棄物として処分場に埋められます。言うなれば、ペットの遺体は一般廃棄物として処理されるということです。
●それでは可哀想と、ペットの火葬からお墓までを考える方が増加
一般的にペットの火葬には次の三つが挙げられます。
①立会個別火葬
ペットの家族が見守る中でペットを個別で火葬する方法です。お骨上げも、家族の手で行うことができます。
②一任個別火葬
ペット霊園のスタッフに火葬を一任する方法です。個別での火葬となるため、ほかのペットとお骨が混じることはありません。
③合同火葬
複数のペットを同時に火葬する方法です。合同火葬は安価で済むものの、ほかのペットのお骨と混じってしまうため個別に埋葬することはできません。火葬を終えたら、合同墓地に埋葬されます。
●火葬が終わったらどのように供養すればよい?
火葬を終えたら、ペットの遺骨を納骨します。ペット霊園やペットの遺骨を預かってくれる寺院、または自宅で供養する方法などがあります。
①単独納骨
自分のペットのみを個別で納骨する方法です。屋外にお墓を立てる方法と、納骨堂に遺骨を納める方法の大きく2通りがあります。
②合同納骨
ほかのペットの遺骨と一緒に納骨する方法です。合同火葬をした場合は、合同納骨を行うことになります。
③永代供養墓
家族に代わってペット霊園が供養を続けていく方法です。なかなかお参りにいけない事情があっても、代わりに供養をしてもらえるので安心です。
④自然散骨
ペットのお骨を海などに撒く方法です。ペット霊園によっては、散骨のためにペットの遺骨を粉骨するにするサービスを提供しています。
➄自宅供養
その名の通り自宅にペットの遺骨を持ち帰って供養する方法です。庭に十分なスペースがあれば、手作りのお墓を作ってあげることもできます。最近では自宅で供養するための可愛い墓石なども販売されています。
もちろんペットを土葬する事も出来ますが、そのためには、近隣への配慮や衛生面の確保といった条件をクリアすることが必要です。土葬された遺体は、数十年かけて土へと還っていくため、その間周りの土をいじることは厳禁とされています。その為、法律上の規制が適応されますので、よく調べて行う必要があります。