祥月命日とは
祥月命日とは、一周忌以降の故人が亡くなった月日のことを言います。
月命日といういい方もありますが、こちらは、故人が亡くなった毎月の日だけを指しています。そして祥月とは、故人が亡くなって、一周忌以降で、亡くなったその月自体をさします。4月1日に亡くなった方の場合、祥月は4月です。
祥月命日は、以下のように整理して考えるとわかりやすいです。
・故人が亡くなった日→2019年4月1日
・命日→2019年4月1日(その当日のみ)
・月命日→毎月1日
・祥月命日→一周忌以降の4月1日
なぜ「祥月命日」の由来は諸説ありますが、祥月には「祥=めでたい」という意味があり、忌が明けてめでたいということから、祥月命日と呼ばれるようになったと言われています。
祥月命日で行う供養
祥月命日で行われる供養・宗教的慣習は、地域によって異なります。
ここでは一般的な供養の方法をご紹介したいと思います。
卒塔婆(塔婆)を立てる
卒塔婆は、お墓の後ろに立てる木造の長い板を指します。卒塔婆は、故人の成仏を願い供養するために立てるものです。
直接お墓にお参りができなくても、お寺に連絡すれば立ててもらえるので、日程に余裕を持って住職へ連絡しましょう。また、供養料もしっかり納めるようにしてください。
法要を営む
祥月命日の供養の方法として、法要を営むというのもいいでしょう。祥月命日で、お寺のご住職を呼んでお経をあげてもらえば、ご先祖も喜ぶはずです。
一般的に法要は、一周忌と、三回忌、そして、三回忌以降の法要に対しては、三と七がつく祥月命日に行われます。つまり、七回忌、十三回忌、十七回忌という流れで法要を行います。
しかし年数を重ねていくごとに、回忌法要が難しくなるのが現状です。そのため、近年では十七回忌か三十三回忌、また最長でも五十回忌で最後の回忌保養とする「弔い上げ」をするケースが多くなっています。
法事
祥月命日の三と七がつく際の回忌法要では、法事を行い、会食をします。
法事では、普段なかなか会うことができない親戚たちが集合したりします。そこで、故人のことをいろいろ思い出し、話しすること、またそれぞれが近況報告することも、故人への供養にあたります。
お供えで注意する事
日常の供養として、祥月命日に御仏前へお花や食べ物、お線香などのお供えというのもいいでしょう。
ただし、魚・肉などは、殺生を連想させてしまうもので、御仏前へのお供えは控えるのが無難です。また、一般的にはできるだけ日持ちするお供えものを選択するといいでしょう。
お供えのマナー
お供えものには、包装のマナーがあります。包装したものに対して、 表書きには「お供」または「粗供養」などとします。またお供え物を品物ではなく、現金を包む場合にも表書きが必要です。
このほかお花というケースもあるでしょう。お供えものがお花の場合、菊が最も適した花と言われています。
また、5月から9月の時期などは、トルコキキョウというのが一般的ですが、故人の好きな花をお供えすることでも良いと思います。キリスト教の場合、カーネーションが一般的です。
まとめ
祥月命日という言葉はなかなか聞きなれないかと思いますが、故人のことを思う大切な日です。
供養やお供えのルールを守り、故人を思う大切な1日してください。