知っておきたい都市型霊園の選び方

お墓

都市型霊園とは

都市型霊園とは、都市部や都市郊外圏にある霊園です。公園のような雰囲気が漂う墓地が多いことから公園墓地や庭園墓地とも呼ばれ、比較的広い施設もあります。

「遠方のお墓を家の近くに移したい」というニーズが高まっていることから、都市型霊園が注目されています。

都市型霊園の特徴

都市型霊園は土地代の高さからコンパクトな霊園が多いという点で共通しています。また、他にもアクセスの良さやデザイン性の高さなどが挙げられます。

アクセスの良さが魅力

都市型霊園は、鉄道やバスなどの公共交通機関が発達している都市部に立地することから、自家用車を持たない人でもお墓参りができます。また、平地でバリアフリーが整っている場合が多く、高齢者や車いすの人にとっても訪れやすいメリットがあります。

デザイン性に富んだ霊園が多い

墓地や霊園を新設する際、必ず周辺住民の反対を受けます。そんななかでも、公園のような雰囲気を霊園だと、周辺住民の合意が得られやすくなる事情があります。

そのため、都市型霊園は、ベンチや樹木などが整備され、周辺住民が訪れた際にも気持ちよく過ごせるような工夫が凝らされている場所がほとんどです。

公営霊園の特徴

都心部は土地代の高さや周辺住民の反対から、新たに霊園を作りにくいのが現状です。そのため、都市部の霊園を探す際は、公営霊園が選択肢として挙がります。公営霊園とは、都道府県や市区町村などの地方自治体が管理・運営する霊園です。

宗旨・宗派を問わない

公営霊園は宗旨・宗派を問いません。どのような宗教を信仰していても利用できます。

自由に石材店を選べる

民営霊園や寺院墓地は、墓石を販売している石材店と提携している場合があり、お墓を建てる際は石材店を指定される場合があります。その点で公営霊園は、自由に石材店を選べます。

その自治体の住民である必要がある

公営霊園に入るには、基本的にその自治体の住民である必要があります。住んでいる期間にも規定がある場合もあり、3~5年以上の居住が条件となっていることが多いようです。

遺骨がないと申し込めないことがある

公営霊園により異なりますが、申し込みには遺骨がすでに手元にあることが条件になる場合があります。そのような公営霊園では、生前墓の購入はできません。

都市型霊園を選ぶ際の注意点

都市型霊園でお墓を購入する際、とくに費用面で注意すべきポイントを解説していきます。

永代使用料

永代使用料とは、墓地の区画を使用するための権利を得るための費用です。簡単にいえば墓地・霊園の場所代で、子孫などの承継者がいる限り無期限で使用できます。承継者がいなくなり管理費が払われなくなると、無縁墓として扱われ、最悪の場合はお墓が撤去されてしまうので注意しましょう。

永代使用料の費用は区画の広さと土地代を反映がされるため、十数万円で購入できる霊園もあれば、数百万円が必要となる霊園もあります。

例として東京23区では、永代使用料として100~200万円ほどが必要となります。とくに港区の都立青山霊園は高級霊園として知られ、一般墓の永代使用料は400万円を超えます。

都市型霊園のデメリットとして、永代使用料が高額になりやすいことが挙げられるでしょう。

年間管理費

年間管理費は、お墓の管理維持にかかる費用です。共有スペースの維持費、清掃費なども含まれます。

公営霊園の管理費は各自治体の霊園によっても異なりますが、年間で2000円から1万円程度です。民営霊園では、1~3万円ほどが相場となっています。

まとめ

高齢になるにつれて、田舎のお墓へ行くのが困難になり、自宅近くの都市型霊園へお墓を引っ越す方が増加しています。小規模なぶん、従来のお墓とは雰囲気が全く異なり、明るい雰囲気の霊園が多いのが特徴です。

ただ、都市部に位置することから土地代がかさみ、お墓にかかる費用も高額になりがちです。

アクセスの良さから見学にも行きやすいので、まずは直接足を運んで雰囲気を確認してみるとよいでしょう。

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