知っておきたい健康型有料老人ホーム

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はじめに

有料老人ホームは大きく分けると、介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、そして、健康型有料老人ホームの3種類があります。

本記事では、健康型有料老人ホームの特徴やメリット・デメリットを紹介します。これから老人ホームを探す方はぜひ参考にしてください。

健康型有料老人ホームとは

健康型有料老人ホームは、自立の方(介護認定なし)あるいは要支援状態の人のみが入居できる施設です。基本的に、介護を前提としていない、食事などの日常生活に必要なサービスがついた高齢者向けの住宅となっています。

そのため、介護が必要となった場合には契約解除となる場合があり、認知症などには対応していません。

健康型有料老人ホームの特徴

健康型有料老人ホームは、基本的に60歳以上、要介護認定を受けていない方が対象です。介護が必要になった場合は退去が原則ですが、施設によって介護付有料老人ホームが併設しているなど、状況に応じて介護を受けられる居室に移動できる場合があります。

レクリエーション設備を充実させている施設が多く、同じく健康な同世代の人と交流もでき、老後の生活を楽しむことのできる場所といえます。ただ、施設や設備が充実していることもあり、入居一時金・月額費用は比較的高めとなっています。

また健康型有料老人ホームは施設によって異なりますが、食事や安否確認、緊急時の対応といったサービスを受けられます。必要に応じ掃除・洗濯などの生活支援も受けられます。

さらに、アクティビティも充実しており、日常的にイベントや趣味のサークル活動が行われています。施設により、カラオケ室や麻雀室に図書館、トレーニングルームやプールなど、高齢者が日々健康的に活動し楽しく交流できる場が提供されている場合が多くあります。

健康型有料老人ホームの費用の内訳

健康型有料老人ホームの費用の内訳は、以下の通りです。

入居一時金

家賃や管理費の全部、または、一部を入居時に支払い、終身にわたり施設で生活する権利を取得します。また、施設の敷地面積や共用設備に費用をかけていることから、入居の一時金が高めに設定され、施設によっては数千万円を超える場合もあります。

月額利用料

月額利用料金は20万円から40万円程度が目安です。

月額費用の内訳は、家賃(全額前払いの場合は不要)、管理運営費(事務管理や生活支援サービスなどの人件費、施設維持管理費など)、光熱水費、食費、その他生活費(電話代、理美容代、レクリエーション費、医療費など)などです。

健康型有料老人ホームのメリット・デメリット

健康型有料老人ホームのメリットとデメリットは次の通りです。メリットとデメリットを踏まえ、ご自身やご家族に適した施設か考える材料にしてください。

メリット

・ 一人暮らしの不安が解消される
・ 家事を減らして余裕のある生活ができる
・ 施設内の人の付き合いが生まれ、アクティブなシニアライフを楽しめる

デメリット

・介護が必要になった場合は契約を解約して退去しなければならない
・ 入居一時金が高い傾向がある

健康型有料老人ホームに入居するのために必要な準備

次に、実際に健康型有料老人ホームに入居するために、行っておくべき準備を解説します。

本当に施設に入居するか家族間で相談する

まず、施設に入居する際は、お子さまなどを含めた家族で一度相談しましょう。健康型有料老人ホームは、基本的に自立した方を対象としていますが、今後体調の変化があった場合サポートすることになるご家族の理解を得ておくことが大切です。

もし可能であれば、ご自身だけでなくご家族で施設を調べたり、見学したりしましょう。

費用面の検討

健康型有料老人ホームの一時入居金が必要な場合はその金額が預貯金で対応可能かどうかを検討します。また、月額費用が年金など自分の支払い能力からみて対応可能かどうかを検討します。

希望の施設情報の絞り込みと施設見学

折込チラシやインターネットなどで施設情報を収集して、希望の施設を絞り込みます。希望の施設を絞り込んだら、実際に施設の見学をして、重要な内容事項について説明を受けましょう。

まとめ

健康型有料老人ホームは、アクティブなシニアライフを送りたい人に向いた施設です。趣味や体操などカルチャーセンターの利用やサークル活動に取り組めます。食事にも気を配った施設も多く、豊かな生活が期待できるでしょう。

ただし、介護が必要になった場合、転居する必要が出る場合もあるので注意が必要です。

メリットとデメリットを踏まえて、ご自身に最適な施設か検討してみましょう。