地元のコミュニティーを上手く使って友達を増やす方法

この記事は約4分で読めます。

シニア世代の友達事情

年齢を重ねると、友達と呼べる存在が少なくなっていきます。仕事や家庭が忙しくなることで友達との時間は減り、転勤や結婚などを機に物理的にも距離が空いてしまうことも少なくありません。

そのままシニア世代に入り仕事をリタイアすると、一人で時間を持て余してしまいがちです。

実際、内閣府が2015年に行った調査では、日本の高齢者の約4人に1人は「友達がいない」と回答しています。

平均寿命も延び、老後の期間が長くなった昨今では、リタイア後のことも考えなくてはいけません。

シニア世代の友達の作り方

友達を作るにはきっかけが必要となります。まずは「どんな友達が欲しいか」「どのような時間をともに過ごしたいか」などの目的を明確にして、きっかけ作りに励みましょう。

習い事、カルチャースクール

習い事やカルチャースクールは、同じことに興味を持つ人が集まります。好きなことが同じであれば話も合い、ともに学ぶ過程で自然と話すきっかけも生まれます。

デメリットとしては、月謝などの費用が挙げられます。また、講座の回数が決まっていると、仲が深まる前に離れてしまうこともあります。

サークル活動

習い事などに興味がないのであれば、サークル活動も友達作りの候補となります。

ただ、既存のサークルはすでに人間関係が構築されているため、馴染むまでに時間がかかることもあります。

サークル活動は、主に以下のような方法で探せます。

・地域の公民館や体育館
地域の公民館や体育館では、サークルメンバー募集のチラシが貼られていることがあります。文化系であれば公民館、体育系であれば体育館と候補を絞り、探してみるとよいでしょう。

・趣味に関するお店
スポーツ用品店や釣具屋、手芸品店などの趣味の品を扱うお店では、サークルメンバー募集の掲示スペースを設けている場合があります。趣味がはっきりしている場合は、最も効率のよい方法かもしれません。

・インターネット、SNS
最近では、シニア世代もSNSなどでサークルメンバーを募集しています。趣味と住んでいる地域で検索をすると、サークルのサイトがヒットすることがあります。最も手軽に探せる方法といえるでしょう。

地域の活動

都市部は地域のつながりが希薄と思われがちですが、町内会やマンションの管理組合など、住民同士の活動が活発なところもあります。

持ち回りで役員や班長が回ってくるため、負担を感じるかもしれませんが、地域活動に貢献するやりがいも感じられるでしょう。

ただ、近所で揉め事に発展すると、生活にも支障が出かねないので注意が必要です。

仕事を始める

収入とやりがいを求めて、リタイア後もアルバイトなどの仕事を始める方が増えています。これまではシルバー人材センターなどを通じた仕事が一般的でしたが、近年では少子高齢化の影響で高齢でも就業できるアルバイトが多くあります。

仕事を通じた人間関係は、多様な年齢層と出会える魅力があります。仕事である以上、ストレスを感じることも多いでしょうが、出会いと収入を得られる一石二鳥の方法です。

昔の友達に連絡する

多忙のせいで疎遠になった友達に、積極的に連絡することも良い方法です。同窓会の連絡などがあれば、思い切って顔を出すのもよいでしょう。

シニア世代の友達作りのポイント

シニア世代が友達を作る際、気をつけるべきポイントを紹介していきます。

今までの役職は考えないこと

リタイア前に高い地位(役職)にいた人は、趣味や遊びの場でも尊大な態度を出してしまいがちです。

年下であってもその場では先輩なら尊重し、謙虚な態度で臨むことが大切です。

必要以上の干渉はしない

ある程度の年齢になれば、健康状態や家庭の状況もさまざまです。興味本位で干渉せず、大人の距離感を保ちましょう。最初のうちは必要以上の干渉はせず、ゆっくりと仲を深めるのがポイントです。

役職を担うことも

サークル活動などの規模が大きくなってくると、会長や会計係などの役職が生まれることもあります。

役職を担うと、初めは趣味だった活動も義務感や責任感を感じるかもしれません。所属している人の性格やサークルの雰囲気によっては、役割を作らない関係性を徹底するのも大切になるでしょう。

お金が絡まない活動を心がける

シニア世代ともなれば、金銭的な格差は埋めようがありません。収入や自由にできるお金には個人差があるので、金銭的な負担で関係性がぎくしゃくしないよう配慮しましょう。

とくに、お金の貸し借りは人間関係が壊れるもとになるので控えましょう。

まとめ

平均寿命も延び、老後の期間が長くなった昨今では、リタイア後の生活も長く続きます。家庭以外のコミュニティを持つことで、生活にも張りが生まれるでしょう。

とくにシニア世代では、すぐに行き来できる地元の友達がいれば、なにかと心強いものです。

年齢を重ねると何かと腰が重くなりがちですが、思い切って行動することが老後を楽しく過ごすポイントです。