60歳過ぎてからの家の片づけかた

生活

家の片づけ

終活といえば、エンディングノートや生前でのお墓の購入などがよく挙がりますが、整理整頓も重要な終活のひとつです。

片づいていない家には、様々な問題やリスクがあります。床に物がたくさん置かれていれば転倒のリスクになり、緊急時の避難の妨げにもなります。

また、買い置きやストック品が見つからず、無駄な出費が増えてしまう場合もあります。 恥ずかしくて、親戚や友人を家に呼びにくいといったこともあるでしょう。

この記事では家の片づけのポイントや、リバウンドをしないコツなどを解説します。

片づけのメリット

物を捨てることに慣れていない人は、片づけ後の具体的なイメージを思い浮かべると片づけへのハードルが下がります。

安心・安全な暮らし

高齢者の転倒事故の多くは、住宅内で発生しているといわれます。家を片づけることで転倒リスクが減り、怪我の防止になります。

経済的な余裕

買い置き品の状況がすぐにわかることで、無駄な買い物が少なくなります。また、片づけの習慣が身につくと買い物にも慎重になり、衝動買いが減ります。

体が楽になる

物が減ると必要なものがすぐに取り出せて、無駄な動きが減ります。

社交的になる

家が汚いと、人を呼ぶのにも抵抗感を覚えがちです。片づけが進むことで人との交流が増えるでしょう。

健康的な生活

物が少ないとホコリもたまりにくいので、健康的な生活を送れます。家を片づけは、喘息やアレルギー性鼻炎の症状にもよいでしょう。

物の捨て方のポイント

家のなかが物で溢れるのは、入ってくるものに対して、捨てる量が少ないことが原因です。捨てやすい物から積極的に処分しましょう。

日々の生活で溜まる物

チラシやフリーペーパー、レシート、試供品、割りばしなどは、すぐに捨てるか最初からもらわない習慣をつけましょう。「とりあえずとっておこう」と思いがちな物ですが、そうした積み重ねが片づけを遠ざけます。

古い洋服

クローゼットやタンスのなかで意外とスペースをとっているのが古い洋服です。サイズが合わなくなった、着心地が悪い、デザインが古いといった洋服は、処分するようにしましょう。

おすすめの選定は、すべての洋服を出して、瞬間的に「いる」「いらない」と分けていく方法です。

キッチン用品

台所の使っていない食器や調理器具も思い切って処分しましょう。子どもの独立などで家族構成が変われば、必要な食器類も変わってくるものです。

また、鍋やフライパンなどの調理器具も、重いと感じるものは年齢とともに負担が大きくなります。これらも処分して、コンパクトで軽いものに買い換えるとよいでしょう。

古い家電や道具

古い家電は安全性が保障されず、省エネの観点からも非効率です。また、スポーツや趣味の道具も年々劣化しますので、長年押し入れに入っていたものは処分しましょう。

思い出の品や遺品の処分

思い出の品は、一度処分してしまうと二度と帰ってきません。写真や日記、手紙などは、気持ちの整理がつくまで無理に処分する必要はないでしょう。

ただ、少しずつ数を減らしていくのが理想ですので、デジタル化できるものはデータに移行するのもよいでしょう。

不要品をお金に換える

不要品は、ごみとして処分するだけではありません。未使用品や高価なものは、フリーマーケットや中古品買取り店でお金に換えてみると、片づけのモチベーションが上がります。

最近では、インターネットのフリマアプリで自宅にいながら出品できますので、気軽に試してみるとよいでしょう。とくに引き出物など、処分しづらく、それなりに価値のあるものがおすすめです。

リバウンドしないためのポイント

家の片づけは時間と労力がかかりますが、物が増えるのはあっという間です。整理整頓した家がリバウンドしないよう、ポイントを解説していきます。

買い物を見直す

買い物は日々の生活に欠かせないものですが、買い物のクセを見直してみる必要があります。とくに衝動買いの防止は重要です。

人付き合いを見直す

シニア世代になったら、物のやり取りだけの人付き合いを減らしてみましょう。習慣的に続いていたやり取りをやめるには勇気が要りますが、特段のコミュニケーションがない場合は、人付き合いの片づけも必要です。

空いたスペースを埋めようとしない

物を整理してスペースが空くと、つい何かを買ってみたい気持ちになります。しかし、スペースはそのままにしておけば物の出し入れも容易になり、掃除もスムーズです。

まとめ

日頃から物を整理しておかないと、遺品整理の際に残された家族に多大な負担をかけてしまいます。

年を重ねるほど片づけは億劫となりますので、元気なうちに取りかかるべきです。すっきりした家で身も心も軽くして、生き生きとしたシニアライフを送りましょう。

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