【終活】アルバム整理のタイミングと方法について

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♯はじめに
自分の「終活」を考え始めたとき、しておいたほうがいいことに

  • ①エンディングノートを書く
  • ②遺言書を書く
  • ③断捨離をする

などが挙げられます。

上記③「断捨離」に取り組むとき、なかなか手が付けられないことに「写真」の断捨離があります。大切な思い出がいっぱいつまった写真をどのように「終活」として取り組んだらいいのか、悩む方も多いかもしれません。しかし、残された遺族にとっても故人の写真を整理することは精神的にも大変な作業になります。また「遺影」をどこから見つけてどれを選んだらいいのかに時間がかかることも多いようです。
そこで、ここでは「アルバム整理のタイミングと方法について~終活の一つとしてアルバム整理をはじめよう」をテーマにまとめていきます。

♯終活はアルバム整理から始めてみよう
いつかやらなければ、と思ってもなかなか手が付けられないことの一つに「アルバム整理」があります。大きなアルバムに貼り付けていたり、小さなポケットアルバムに挟んだままになっていたり、箱の中にそのまま入れっぱなしになっていたりしている方も多いのではないでしょうか。
写真を撮るときは、思い出のためにと沢山撮ってしまうものですが、それを閉まってしまうとなかなか取り出して見ることもないかもしれません。
しかし、後で振り返ると本当に必要な写真は数枚ということもあります。
「アルバム整理・写真整理」は体力的にも大変な作業の一つなので、「終活」・「断捨離」に取り組む際に「アルバム整理・写真整理」から始めてみることをお勧めいたします。

♯アルバム整理とは
「アルバム整理」とは、文字通り「写真やアルバムをいるものといらないものに分けて整理すること」です。
写真には、これまでの沢山の思い出が収められています。アルバム整理・写真整理を行うことで、これまでの人生を振り返ったり、一緒に写っている家族や友達のことを考えたりすることができます。また写真がばらばらになっていたりするものを自分がいなくなった後に家族に見られるのも嫌な場合もあるかもしれません。たくさんの写真を自分自身でいるものいらないものを分けて断捨離(処分する)ことは「終活」にとって大切なことです。

♯♯アルバム整理の重要性
アルバム整理には、大きく分けて「自分の生きてきた証を残す」という意味と「家族の負担を軽減する
」という目的があります。
終活において自分で自分の写真を整理することは、人生を振り返ることにもなりますし、写真やアルバムをきちんと整理して残すことで、自分が生きた証を家族にも伝えることができます。
また遺族にとっては残されたものを断捨離することはどんなものでも大変ですが、特に写真については、大切な方が写っているのでそれを処分することに抵抗もあるものです。終活として、自分の体力があるうちに、アルバムや写真を整理しておくことは、遺族に対する思いやりの一つにもなります。

♯アルバム整理はいつから始めるべきか
本来であれば、旅行に行ったあと、家族の大きなイベントが行われた後、写真を撮った時にその都度アルバムの整理をしておくことが出来ると良いでしょう。でも「いつかやろう」と思っていて、なかなかできないのが写真整理・アルバム整理です。ですから「アルバム整理をしよう」と気が付いた時が始める時です。「アルバム整理」はいつから始めても良いのですが、できれば体力のある若いうちにやっておくことをお勧めします。一度整理を経験しておくと、今後無駄な写真を残さない生活が出来るようになります。ただ実際は自分の「終活」を考えたときにアルバム整理をしよう、と意識して始める方が多いかもしれません。それでも決して遅くはありません。「終活」を考え、「アルバムを整理しよう」と思った今、始めることをお勧めします。年齢を重ねると昔の記憶は薄れていきますから、その中で「残したい」と思う写真に出会えればそれが本当に必要なものなのです。

♯アルバム整理でお勧めの方法
写真を整理する流れとすると

  • ①写真を出してみる

    全ての写真を出してみることが出来ればそれも良いのですが、時間も場所も使ってしまいますので、気になる一部から出して整理をしてみましょう。そしてその繰り返しで今まで撮りためていたすべての写真を出してみることをお勧めします。

  • ②不要な写真を分ける

    膨大な写真の中からこの際不要だ、と思うものは自分の手で思い切って処分しましょう。残したいもの、迷ったものはまず残しましょう。写真をただ捨てることに抵抗がある人がいるかもしれません。その際は神社でお焚き上げをすることもできますので調べてみることをお勧めします。

  • ③ミニアルバムを作成する

    上記で残した必要なものを選び出し、ミニアルバムを作って保存するのも良い手です。アルバムであれば遺族も見やすいですし、見る人にわかりやすい瞬間の写真を残しておきましょう。

  • ④写真をデジタルデータ化する

    大量の写真をデジタルデータ化することやCDなどに保管することが出来ます。

    保管にも場所を取らないし、何枚でも複製ができます。(デジタルデータ化については後述します)

  • ⑤見やすい形で保管する

    写真整理の大切なことは、自分や家族にとって「見やすい形」にしておくことも大切です。パソコンやスマホに保存したり、クラウドを活用して写真が無くならないように管理することができます。フォトブック(写真本)・デジタルブックなどの形にしておくといつもで気軽に思い出を楽しむことができますのでお勧めです。(デジタルブックについては後述します)

♯♯写真はデジタル化しておく
上記④でも示した通り、写真はデジタル化しておくことをお勧めします。デジタルカメラで撮った写真であれば簡単にデータ化ができます。
現像した古い写真であってもスキャンしてデータ化する機械や、アルバムに貼ってあって取れない写真をデータ化する技術もあるため、写真屋さんやカメラ屋さん、または簡単に郵送でデジタルサービスをしてくれる業者もありますので探してみましょう。
またネガの中の写真や、VHSの場合でも写真屋さんや業者に相談すればデータ化できます。子どもや親族などに相談すれば、業者を調べてくれたり、データ化の作業を手伝ってくれる場合もあります。一緒に思い出を整理することで自分の葬儀や死後について希望や願いを伝える時間にもなるのでお勧めいたします。

♯♯デジタルブックの活用
上記⑤でも示した通り、デジタルブック・フォトブック(写真本)も作成しておくのはお勧めです。
ネットで検索すると、様々な業者がデジタルブック・フォトブックに取り組んでいます。是非調べていただき、自分の一番気に入ったデジタルブック・フォトブックを作ってみることをお勧めします。生きている今も気軽に思い出を楽しむことも出来ますし、残された遺族に思い出を残すこともできます。

♯♯写真に記録も記しておこう
ミニアルバムなどを作ったり、写真整理をしてアルバムなどを作ったりした場合には、その写真の日時、出来事、思い出などを記録しておきましょう。そうすることで自分の思い出を整理することができます。その思い出を書きながら自分の人生を振り返ることも、また遺族に伝えたいことを記録しておくことも出来ますのでお勧めです。

♯アルバム整理でのポイント
写真を選ぶときは、①不必要な写真②遺品として保管してほしい写真③遺影に使ってほしい写真(1枚~5枚程度を候補として残すことをお勧めします)の3種類に分けましょう。
どの写真も思い出深いので、不必要でも捨てられないという場合もあると思いますが、「終活」としてアルバム整理をすると考えたら、思い切ってある程度の時期・時代・イベントごとに数枚、と決めて本当に大切な写真だけを残すように絞り込んでいきましょう。自分で処分するルールを決めておくとやりやすいかもしれません。あらかじめどのように整理するのかを考えて整理の仕方を決めておくこともポイントになります。季節ごと、お出かけ事、年代ごとなど、分け方は何でもよいので始める前に決めておくとよいでしょう。せっかくアルバム整理をするのですから、多く残してしまうと、アルバム整理の意味も薄れてしまいます。もちろん、デジタルデータ化をすることで写真を残すことも出来ますが、事後後さらに整理する必要が出てきてしまう場合もあるので、できる限り自分自身で選択を行っていくことをお勧めします。
写真を選ぶ際は、①自分らしさがある写真か(例 風景の写真)②誰かに見てほしい写真か(例 表情の明るさや映りの良さに問題がある写真)③似たような写真はないか(例 同じ旅行先で同じような構図の写真)を意識して、処分していくようにすると、より中身の充実した写真を残していけます。

♯♯遺影も選んでおく
前述した通り、写真を分けるときに自分のお気に入りの写真を数枚選び、遺影に使ってもらえるように準備しておきましょう。
「この写真を遺影に使ってほしい」と家族に伝えておけば、ご自分も満足ですし、家族も遺影選びに悩むことはありません。

♯♯楽しみながら整理しよう
今まで、写真整理・アルバム整理についてお伝えしてきました。大変な作業と思われたかもしれませんが、自分の人生を振り返り、時間をかけて楽しみながら整理していきましょう。写真を見ながら思い出を書くのも良し、家族と思い出を語り合うのも良し、重荷に思わず取り組んでいくことをお勧めします。

♯終わりに
今回、「アルバム整理のタイミングと方法について」考えてきました。
最後に「アルバム整理・写真整理」には少しだけ気を付けたほうがありますのでお伝えします。
それは、写真の整理を始めると「懐かしい」「こんなに小さかったんだ」などとついつい見入ってしまいがちになることです。しかし、作業に時間が多くかかってしまうため、写真の整理がなかなか終わらないということになってしまうかもしれません。
「終活」として時間をかけてゆっくり楽しみながら整理することが大切なことなので、「アルバム整理・写真整理」はできるだけ早めに整理に取り掛かることをお勧めします。作業時間などのバランスも考えて、焦らず、人生を振り返りながら、楽しみながら取り組んでいきましょう。