はじめに
スマートフォンの普及とともにSNSを利用するシニア世代も増えてきています。
SNSと聞くと若者向けといったイメージもありますが、最近ではシニアに向けたSNSも登場してきており、誰でも気軽に利用する事ができます。
そこで今回は、シニア世代向けのSNSについてご紹介していきます。
インターネットを利用するシニアが増えている
総務省が2019年に行った調査によると、インターネットを利用しているシニアは年々増えてきており、どの世代でも過半数以上の人が利用しています。
特に60~70代の人は現役時代にパソコンが登場した事に合わせて、その後のインターネット黎明期も経験しているので、SNSにも抵抗のない人が多いです。
シニア世代でもスマホシフトが進行中
シニア世代においても、従来のガラケーからスマートフォンへの移行が進んでいます。
これは自宅などのインターネット環境が整備された事に合わせて、各大手キャリアがシニア向けのスマートフォンの発売を開始した事も大きな理由となっています。
シニア向けのスマートフォンは画面や文字が見やすく、使い方が分からない人用のガイド機能などが搭載されている事から、スマホを初めて使う人でも気軽に利用できます。
シニアの約半数がSNSを利用している
本来、SNSは若者向けのサービスとして登場しましたが、現在ではシニア世代の利用も定着してきており、実際に60歳以上の世代でも50%以上の利用率が確認されています。
やはり、利用目的としては友人や同じ趣味を持った人とのコミュニケーションに利用している人が多いですが、その他にも災害時の情報収集や暇つぶしなどの目的で利用している人もいます。
シニア向けのオススメSNS
現在、色々な種類のSNSが登場していますが、シニア向けのSNSも各社が積極的に展開しています。
以下ではシニア向けのおすすめSNSをご紹介していますので、自分の目的に合ったサービスを探してみましょう。
らくらくコミュニティ
らくらくコミュニティは富士通の関連会社が運営しているSNSで、シニア向けのSNSとしては日本最大級の規模を誇ります。
現在のユーザー数は180万人以上であり、他のSNSと違い専門スタッフが各投稿を24時間体制でチェックしているので、個人情報の漏洩や詐欺の被害に合うリスクがありません。
他にも自分と関心が似ているユーザーをおすすめしてくれる機能があるので、共通の趣味や話題を持った人を見つけやすしですし、定期的に専門家による情報発信やフォトコンテストなども開催されています。
どのSNSを利用していいのか分からない人は、とりあえず「らくらくコミュニティ」に登録してみましょう。
趣味人倶楽部
趣味人倶楽部は同じ趣味を持つ仲間を見つける事ができるSNSです。
サービス上にはゴルフや山歩き、美容など色々なコミュニティがあり、自分の趣味のコミュニティに参加する事で共通の趣味を持った友人を作れます。
また、自分の日記や写真などを投稿する事で、他のユーザーから評価されたりコメントをもらう事もできるので、気軽な目的での利用にも向いているSNSとなっています。
Slownet
Slownetはシニアがセカンドライフを楽しむために必要な健康やお金などに関係する情報を提供するためのSNSです。
他のSNSと同様に書き込みや写真を投稿する事ができる他、シニアが知っておきたい情報がコラム形式で定期的に提供されます。
それ以外にも、会員登録する事で買い物リストや食事記録、健康記録を残して見返す事ができるので、そのような目的で利用している人も多いです。
Facebookは特にシニア向けという訳ではないですが、世界中で利用されているのでユーザー数が非常に多いという特徴があります。
色々な機能が搭載されているので慣れない内は使いにくい事もありますが、ユーザー数が多いので、使い方や分からない事を調べればすぐに情報がでてきます。
また、携帯の連絡帳と同期する事でFacebookに登録している友人を見つけたり、まだ利用していない人を招待する事もできるので、リアルのつながりを維持しやすいというのもFacebookの大きな利点の一つです。
憩いの喫茶店.com
憩いの喫茶店.comは中高年の生き方探しや助け合い、励まし合いのために作られたSNSです。
他のSNSとは異なり、専門医による医療や介護の情報を無料で受け取る事ができるだけでなく、運営や専門家から届くメールに返信する事でアドバイスを受ける事もできます。
また、完全登録制で会員登録をしないと他の人の投稿は見れないようになっているので、自分の書き込みや写真をあまり見られたくない人におすすめのSNSです。
SNSを利用する時の注意点
SNSはインターネット上のやり取りなので、相手は見えませんが、自分と同じように確かに存在しています。
そのため、SNSを利用する場合は、以下の3項目に注意してお互いが快適に利用できるようにしましょう。
個人情報を書き込まない
SNSでは実名や住所など、個人を特定できる情報は絶対に書き込まないようにしましょう。
実際にSNSに書き込まれた情報から個人情報を特定されて空き巣や詐欺の被害に合うケースが確認されていますし、他人を巻き込んでしまうリスクもあります。
良かれと思って友人のメールアドレスを公開した後に、迷惑メールが大量に送りつけられたという事例もあるので、個人情報の取扱いには十分に注意しましょう。
誹謗中傷に気を付ける
基本的にSNSは匿名で利用できるので、他人を誹謗中傷したり憶測で批判する人もいます。
実際に近年では、SNSを使った嫌がらせや迷惑行為が社会問題になっていますが、悪質な場合は刑事事件に発展する事もあります。
また、SNSは文字や写真を中心としたコミュニケーションサービスなので、悪意はなくても表現の仕方一つで相手に不快感を与えてしまう事もあります。
そのため、投稿したり返信する場合は、「誤解を招くような表現になっていないか?」と一呼吸おいて確認する癖を付けましょう。
他人のプライバシーにも注意する
SNSでの不用意な投稿がプライバシーの侵害に繋がってしまうケースが増えています。
地域活動や友達と集まった場をSNSに投稿する人が多いですが、ネット上に顔写真が公開される事を嫌う人もいるので、仲間内であっても集合写真などを投稿する場合には了承を得てからにしましょう。
また、投稿への返信や「いいね!」などの反響欲しさに、他人のプライバシーに注意せず写真を投稿する人もいますが、一度インターネット上に公開された写真を完全に削除する事は非常に難しいので、常に相手の立場になって考える事をおすすめします。
おわりに
手軽にインターネットを利用できるスマートフォンの普及により、SNSの利用が当たり前の時代になりました。
SNSを使う事で家族や友人と気軽にコミュニケーションが取れたり、同じ趣味を持った人と出会えたりとメリットはたくさんありますが、一方でSNSがきっかけでトラブルに発展する事もあります。
そのため、SNSでも相手への配慮やプライバシーに気を付けながら利用するようにしましょう。