断捨離は老後になってからだと遅い?
家の広さや居住年数に応じて不用品は増えていくので、いつかは整理が必要になります。
不用品の整理は体力も消耗するので大変ですが、老後までに済ましておくことで快適な老後人生につながります。
そこで今回は、断捨離の効率的な方法について詳しく解説していきます。
ものが多いと遺品整理も一苦労
自分が管理しているもの以外は所在が分からないので、断捨離をしておかないと、遺品整理の際に苦労します。
また、契約書や権利証などの書類は老後の各種手続きにも必要なので、見つからないと申請期限に間に合わないなどの不都合も発生します。
つまり、断捨離は自分の老後のためだけでなく、家族の将来のためにも積極的に行わければいけません。
老後までに断捨離しておきたいもの
断捨離は気持ちや思い出の整理でもあるので、時には思い切りも必要です。
また、老後を迎えて体力や気力が衰えてくると、思うように断捨離を進めることができないケースもあります。
そのため、まずは以下のような分かりやすい不用品から順番に断捨離をしていきましょう。
もう使っていないもの
ここ最近使っていないものは、今後も使う可能性が低いので優先的に処分しましょう。
特に、引き出しやキャビネットの中などは、使っていないものが溜まっていることも多いので、最初にチェックしてください。
インテリアの一部になっていて気付きにくい場合もありますが、置いてあるだけの小物についても同様のことが言えます。
・子供や孫のおもちゃ
・既に買い換えている家電製品などの説明書
・爪切りや耳かき、使用済みボールペンなどの文具類
・飾ったままになっている造花や小物など
・使いかけの化粧品
・ダイレクトメールや不要な年賀状
いつ使うか分からないもの
歳を取るとものに対する執着心が強くなりがちですが、「いつか必要になるかもしれない」と思って残したものはそのままゴミになりがちです。
例えば、子供や孫が泊まった時のために布団やシーツを余分に用意していても、子供が大きくなって独り立ちすれば不要になります。
そのようなものを残していてもスペースを無駄に取るだけですし、暗室に放置された布製品にはダニや雑菌が繁殖するので、家全体の衛生環境にも影響します。
・布団やシーツ類
・フィットネス用の器具類
・洋服
・食器
・家電製品
資産にならないもの
老後には思い出を残したくなりますが、資産にならないものは捨てるようにしましょう。
特に、昔に購入したCDやDVDを取っている人も多いですが、意外とスペースを取りますし、物理媒体は経年劣化を避けることができません。
紙の本についても保管に気を付けていないと、カビやダニの繁殖元になってしまうので、不要だと思ったらリサイクル業者などに引き渡しましょう。
・CDやDVD
・ビデオテープやカセットテープ
・不要な写真
・読み終えた本
・民芸品などのお土産
老後までに断捨離をするメリット
断捨離は手軽な所から始めると継続しやすいですし、一度綺麗にすると汚したくないという心理が働きます。
時間が経つと不用品と共に断捨離の手間も増えていくので、なるべく体力が低下する前に始めることをおすすめします。
快適な老後生活をおくれる
断捨離を行った家はものが少ないのでスペースが広く感じられますし、何がどこにあるのか分かりやすいです。
しかし、不用品が溢れている状態だと必要なものを都度探す必要があるだけでなく、不用品につまづいて転倒するなどのリスクも考えられます。
このような状況にならないためにも、老後を迎える前に断捨離を行う必要があります。
家族の遺品整理の負担を軽減できる
故人の遺産を相続する場合には預金通帳や実印など色々な書類が必要になります。
また、相続対象が多ければ多いほど、必要な書類も増えるので、それらが家中に散っていると、遺族にとっては非常に大きな負担になります。
なので、まずは不要な口座やクレジットカードを解約して、今使っている口座の預金通帳などを一箇所にまとめるようにしましょう。
もし自分が亡くなった後が不安な場合は、エンディングノートなどを活用して、必要なものの保管場所を記載しておくと安心できます。
断捨離を行う際の注意点
断捨離は老後生活を快適にしますが、ルールや手順を決めておかないと非効率になってしまいます。
家族で協力して断捨離を行う場合は、事前に分別のルールや片付ける部屋の順番を決めるなどして、しっかりと情報を共有しておきましょう。
また、断捨離は以下のようなルールで行うと効率的に進めることができます。
自分の意志で判断する
「何を捨てるか?」などの判断は本人が決めるようにしましょう。
人任せにすると必要なものを捨てられたり、意図しない整頓の仕方になってしまいます。
また、自分のものであれば問題ないですが、共有物や他の家族のものについては都度確認することをおすすめします。
家族が遠方に住んでいるなどで判断が難しい場合は、後回しにして分かるものから片付けていくと効率的です。
手軽なものから始める
断捨離は手軽なものから始めるのがおすすめです。
特に、長く暮らしていると紙や布などの可燃ゴミが思いの外溜まっていることも多いので、不必要なものは整理しましょう。
可燃ごみは回収頻度も高く、処分費用などもかからないので、思い立ってからすぐに始めることができます。
重いものや大きなものは業者に任せる
タンスなど大きくて重たいものを処分する際は無理をせず、なるべく業者へ任せるようにしましょう。
無理に持とうとすると腰を痛めたり、最悪の場合は怪我をしてしまう可能性もあります。
また、持ち抱えられる重さでも無理な姿勢になりやすく、周囲が見えない状況で壁や窓にぶつけやすいので注意が必要です。
不用品に重いものなどがある場合はリサイクル業者などに処分を依頼して、自分は他の断捨離に専念できるようにしましょう。
まとめ
老後は時間的な余裕はありますが、体力や気力は衰えていくので、後回しにしていると、いつまで経っても片付けることができません。
改めて家中を見渡してみると不用品の多さに気が滅入るかもしれませんが、しっかりと計画を立てて家族と協力すれば、それほど時間はかかりません。
断捨離は自分だけでなく家族のためにも役立つことなので、思い立ったが吉日という思いで始めてみましょう。