シニア世代に人気の国内旅行先!楽しみながら老後を過ごそう

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シニア世代が実現したい夢の第一位は旅行

シニア世代に人気の国内旅行先!楽しみながら老後を過ごそう
近年、老後に実現したい夢として国内旅行が人気になりつつあります。
その理由は様々ですが、手間や費用がかかる海外旅行よりも、国内のほうが手軽に充実した旅行ができるというのが主な理由となっています。
そこで今回は、シニア世代に人気の旅行先や旅先で注意すべきポイントについて解説していきます。

##旅行は健康維持や認知症予防にも効果アリ
国土交通省のアンケートによると、高齢の旅行体験者の36%が「旅行へ行くことによって自分の身体機能が向上した」と回答していきます。
その他にも、旅行の頻度が高い高齢者は、主観的な幸福度が高まることで脳が刺激され「認知症予防に一定の効果が認められる」という実験結果も報告されています。
これらの結果を踏まえると、シニア世代の旅行は健康維持や認知症予防にポジティブな影響があるといえます。

シニア世代に人気の国内旅行先

シニア世代に人気の国内旅行先!楽しみながら老後を過ごそう
ここからはシニア世代に人気がある旅行先の特徴や見どころを、都道府県別に詳しくご紹介していきます。
ぜひ今後の旅行先を選ぶ際に参考にしてください。

黄金崎不老不死温泉(青森県)

黄金崎不老不死温泉は海のそばに作られた見晴らしのよい露天風呂から、日本海に没していく夕日を眺めることができる温泉宿です。
泉質は茶色い塩化物泉で殺菌力が強く、外傷性の疾患や慢性の皮膚病に幅広く効果があり、湯治として利用する人も多いです。

こちらは一軒宿となっており、宿泊と日帰り入浴を選ぶことができます。
日帰り入浴の場合は入浴代が600円になりますが、毎月26日は「ふろの日」として、入浴が無料になるサービスを提供しています。

十和田湖(青森県)

日本有数の景勝地として知られる十和田湖は「十和田湖および奥入瀬渓流」として、国の天然記念物に指定されています。
周辺には自然本来の渓流を散策できる遊歩道や、抜群の景色が一望できる展望台が整備されていますし、湖の周辺には食事処や温泉地もあります。
主な見所としては、日本一の大きさを誇るブナの巨木や、豊かな水量を誇る銚子大滝が挙げられますが、十和田湖と渓流をカヌーやボートに乗って楽しむ、体験型の観光ツアーもおすすめです。

下部温泉(山梨県)

下部温泉は戦国武将の武田信玄が愛した隠し湯として有名で、開湯から千年以上の歴史を持つ由緒正しき温泉郷です。
泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉で、外傷やリウマチ、神経痛に効果があり、源泉に近い下部川を中心に大小の温泉宿が所狭しと並んでいます。

その中でも、石原裕次郎などの著名人が愛用した下部ホテルは特に有名で、2種類の源泉を利用した共有の露天風呂を利用できます。
下部ホテルの宿泊費は2万円程度とやや高額ですが、安価な宿であれば数千円程度から宿泊可能です。

久住高原(大分県)

久住高原は熊本県から大分県にまたがる「阿蘇くじゅう国立公園」に含まれる観光地で、緑の草原の大パノラマを満喫できます。
主な観光スポットとしては、春から秋にかけて300万本の花々が咲き誇る「くじゅう花公園」と、イギリス産の珍しい乳牛から作られた濃厚なミルクやアイスクリームが楽しめる「ガンジーファーム」が有名です。
秋以降は近隣の「くじゅう連山」に大規模な紅葉が広がるため、高原に併設されたコテージやホテルから一望することもできます。

妻籠宿(長野県)

妻籠宿は戦国時代から江戸時代にかけて栄えた宿場町であり、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
現在は江戸時代の木造家屋が詳細に復元されているため、日本のみならず外国人観光客からも大きな人気を獲得しています。
また、重要文化財に指定されている「脇本陣奥谷」は、木曽桧という貴重な原木を使用して建てられており、今は江戸時代の生活用具や拝領品の展示場として活用されています。

高野山(和歌山県)

高野山は真言宗の開祖である弘法大師こと空海ゆかりの地として有名です。
平安時代に修行道場として開山されてから1,200年以上の歴史を誇り、2004年には高野山の参詣道と吉野・大峯・熊野三山を含めた3つの霊場が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。
全てのエリアに入れるわけではないですが、国宝級の仏像と仏教絵画が多数展示されている霊宝館や有名な戦国武将の墓所などは誰でも観光することができます。

岡山いこいの村(岡山県)

岡山いこいの村は、瀬戸内海の朝日が一望できる人気の観光スポットで、日本の朝日百選の宿にも選出されています。
村内では土笛やアクセサリー、ペーパーナイフなどの製作体験教室が多数開かれており、小さな子どもからシニアまで家族一緒に楽しむことができます。
また、隣接する宿泊施設は広々とした大浴場や瀬戸内海を一望できる展望露天風呂も完備しています。

室戸ジオパーク(高知県)

ジオパークとは世界遺産を管理しているユネスコが推進しているプロジェクトのことであり、地質学的に価値ある場所として認定されるとジオパークという名称を利用できるようになります。
現在、日本には9つのジオパークがありますが、室戸ジオパークはその内の1つであらい、室戸市全体が対象エリアとして認定を受けています。
エリア内には室戸岬を始めとして、ビシャゴ岩やエボシ岩など面白い形をした奇岩も含まれており、その手のものに興味がある人にとっては非常に面白い観光地といえます。

田沢湖(秋田県)

田沢湖は日本で最も水深が深い湖であり、他では見られない神秘的なコバルトブルーの湖面が人気を集めています。
それ以外にも、観音菩薩に願をかけて竜に変身したという「辰子伝説」にまつわる辰子像も非常に有名です。
周辺には土産店や温泉宿が数多く立ち並んでおり、時間に余裕があれば遊覧船に乗ったり足こぎボートで田沢湖を中から観光することもできます。

稚内温泉(北海道)

稚内温泉は日本最北端の温泉地として有名で、原油の試掘の際に湧き出した源泉が利用されています。
古くはアイヌが使っていた歴史もあり、外傷や慢性の皮膚病などに対して幅広い効果があります。

周辺には温泉宿が複数ありますが、特に有名なのは稚内市が運営する「稚内温泉童夢」であり、10種類以上の浴槽や日替わり薬湯が大きな特徴です。
近くにはノシャップ岬もあるので、晴れた日には宗谷海峡に沈む夕日を眺めることもできます。

旅行の際に注意すべきポイントとは?

シニア世代に人気の国内旅行先!楽しみながら老後を過ごそう
シニア世代は現役の頃よりも体力が落ちていますし、人によっては持病を抱えていることもあるので快適な旅には事前の下調べが必須になります。
ここからは旅行先でのトラブルを回避するための注意点についてご紹介します。

スケジュールを詰め込みすぎない

シニア世代は自分の体力が衰えていることに気づきにくいため、一日に何箇所も観光地を歩き回るようなスケジュールを組みがちです。
しかし、疲労が蓄積しすぎたり十分な休息を取っていないと怪我をする恐れもあるため、観光スケジュールはそれぞれの時間に余裕を持たせ、ゆっくりと周るようにしましょう。

##旅行プランは前もって家族に伝えておく
健康に不安のある高齢者だと、旅行先で急に体調を崩して病院に搬送される可能性があります。
もし家族に旅行プランを伝えておけば、そのようなことがあっても家族が異変に気づいて警察や救急に連絡してくれます。
それ以外にも旅行にはトラブルが付き物なので、もしものためにも旅行プランは家族に伝えておきましょう。

旅行先のバリアフリー状況や病院の位置を確認しておく

足腰が弱っていると旅行先のホテルや旅館で、段差につまずいたり、階段を踏み外して怪我をすることがあります。
また、場合によってはインフラが整っておらず肉体的に観光が難しいこともあるので、事前にその観光地や宿泊先がバリアフリーに対応しているかを確認しましょう。
他にも旅行の疲労によって体調を崩すことは珍しくないため、旅行先に近い病院についても地図などで調べておくことをおすすめします。