厚生労働省のデータによると、2020年の日本人の平均寿命は男性が81.6歳、女性が87.7歳で、その年齢は年々少しずつ上昇しています。
保険会社は、保険料を若いときには安く、そして高齢になるほど高く設定します。
若い人ほど死ぬリスクは少ないという当たり前の理由です。
死亡保障100万円や200万円位の少額の定期死亡保険(定期保険)では、50歳から60歳くらいの人が加入する際の保険料は低めに抑え、自動更で5年、10年ごとに保険料を上げていき、平均寿命に近づく年代には驚くほどの高額の保険料になっているということがしばしばあるのです。
定期死亡保険保険とは10年、20年、もしくは60歳、70歳というように期間を決め、その期間だけ保障がある商品です。そして保険料は掛け捨てになります。
皆さんがテレビCMでご覧になった死亡保険はこういうタイプのものがほとんどです。
インターネットで申し込める、今はやりのネット保険もこのタイプが多いのです。
定期死亡保険「定期保険」に隠された落とし穴
そこで、ある保険会社のサイトで保険料の推移についてチェックしてみました。
★保険金額500万円 保険期間・保険料払い込み期間:10年(10年経過後自動更新)
*30歳男性が加入 この時の保険料:月々659円
※10年ごとに自動更新で継続していくと
*40歳→1,087円(約165%up)
*50歳→2,233円(約200%up)
*60歳→4,955円(約222%up)
*70歳→13,042円(約263%up) ◆保障は80歳までとなります。
更新時の年齢が高くなるほど保険料の上げ幅も大きくなっていきます。
そして更新できる年齢は決まっており、だいたいどこの保険会社も70歳くらいまでで更新はできなくなります。
この商品の場合、30歳で加入して更新すると80歳まで保険料を払い込みますが、30歳から80歳までの間で払い込む保険料の総額は、約263万円になります。
掛け捨てなので解約した時に解約返戻金はありません。
保障額と払込保険料を見合わせると263万円の払い込みで500万円の保障が得られるなら、一見得をするのかなと感じます。
しかしここに落とし穴があるのです。
先ほど説明した平均寿命とこの保険の最終保障年齢80歳を見比べてみるとどうなりますか。
そうです、もし平均寿命(男性81.6歳、女性87.7歳)まで生きた場合、保障は切れています。
80歳までに死ねば保障を受けられますが、それを超えると保障はゼロで払い込んだ保険料263万円が無駄になります。
定年後の年金暮らしの時に保険料が高くなるのも問題です。
定期保険を老後に向けての保障にするのはリスクがあると思いませんか。
では終活世代の方にとってどんな保険が良いのでしょうか。
そして、親世代がまさに終活を迎えていて、ご自身もそろそろ終活のこと考え出すような50代60代の方も自分ごととして保険のことを考えてみてください。
何のために死亡保険に入るのか?
死亡保険に加入する目的は人それぞれですが、特に終活世代の方が保険に入る理由に挙げるのが、
- ①家族の生活を守るため
- ②残された家族に少しでも財産を残すため
- ③葬儀費用など、自分がもしもの時に家族に迷惑をかけないため
いずれにしても家族のことを考えて加入するのが主な理由になります。
最近では③の「葬儀費用など、自分がもしもの時に家族に迷惑をかけないため」ということが重要視されるようになってきました。
テレビでよく見る「終活世代に向けた死亡保険のCM」が多いのはそのためです。
「自分がもしもの時に葬儀費用などで家族に迷惑をかけないため」「家族に少しでも財産を残してあげたい」というように、目的がはっきりしている場合なら終身死亡保険(終身保険)をお勧めします。
目的に合わせた保障金額にすれば保険料も安く抑えることができます。
更新時に年齢制限がある定期保険ではあなたの最後まで確実な保障は得られません。
保険料も60歳を過ぎるとかなり高くなります。
しかし終身保険なら100万円、200万円という最低限必要な金額にすると、月々の保険料を抑えることができ、保険料は加入時のまま払い込み満了時まで変わりません。
さらに掛け捨てではないのである程度の貯蓄性もあり、終活世代にはメリットがある保険だといえます。
最近では「医師の診断、告知なし」「入院中でも、病気の治療中でも、認知症でも」85歳まで加入できる終身死亡保険も出てきました。
例えばみどり生命の「メモリアルⅢ」という保険は、保障金額が100万円、150万円、200万円とあり、月々の保険料が他社の終身保険同じか低いぐらいに設定されていて、85歳までなら誰でも加入できるということで注目を浴びています。
加入から3年間を過ぎると病気による死亡保障が開始され、もし3年以内に死亡しても死亡時までに支払った保険料相当額を死亡給付金として受け取れます。つまり3年以内に死亡しても支払った保険料は全額戻ってきます。そして災害時や交通事故などで死亡した場合は加入時からすぐに保障されます。
保険加入したばかりでコロナで亡くなった方にも、『新型コロナウイルス感染症は災害死亡保険金の支払対象となる「感染症」に含める災害扱い』ということで満額の保険料が支払われました。
また、加入年齢のタイミングを上手く合わせれば、支払った保険料より大きな保障が得られる場合もあるため、ご高齢の方が被保険者として加入するだけではなく、ご高齢の親御さんにこの保険をかける息子さんや娘さんなども増えています。
終身保障で、解約した場合に返戻金が戻ってくるタイプで、掛け捨てではないのも魅力だからです。
最後に、テレビやネットで「安さ」を強調する定期保険のCMには十分ご注意ください。
終活世代の方には「保障金額は低めに、無理のない保険料で、一生涯保障が続く」終身保険をお勧めします。
この終活世代にマッチした「医師の診断、告知なし」「入院中でも、病気の治療中でも、認知症でも」無診査で加入できる保険、みどり生命の「メモリアルⅢ」は本当にお薦めの保険です。