老後の生きがいにシニアボランティアがおすすめな理由

生活

これまで仕事一筋、子育て一筋に生きてきたけれど、シニア世代に突入し、何をして良いのか分からないとお困りの方。

時間を持て余すくらいなら、ボランティアに興味があるけれど、いったい何をどう始めたらよいのだろうかとお悩みではないでしょうか。

内閣府が公表した「平成30年版高齢化社会白書」によると、高齢者の30%が社会貢献活動を行っているとされています。

自治体の活動や趣味などを通じたボランティア活動が社会を支えており、シニアにとっても大きな生きがいとなっているのです。

本記事では、老後の生きがいとしてシニアにボランティア活動がオススメな理由、オススメのボランティア活動を解説します。

シニアにボランティア活動がおすすめな3つの理由

シニアにボランティアがおすすめな理由は3つです。

  • 生きがいにつながる
  • 人との繋がりをもてる
  • 健康維持の助けにも

ひとつずつ理由を見ていきましょう。

生きがいにつながる

これまで会社や子育てをメインに生きてきたシニア世代にとって、社会との関りが一気になくなってしまうのは寂しいものです。

ボランティアには自発性、連帯性、無償性、創造性という4つの原則があり、無償で自発的に社会に貢献できる喜びを得ることや仲間との出会いが期待できます。

シニア世代にとってボランティア活動を始めることは、これまでの利益を追い求める生き方とは違い、人のために活動できるため生きがいにつながるのです。

仕事を引退して何をしてよいか分からなくなっていたシニアにとっては役割を持ち、新たな業務を任されることが老後の生きがいとなるでしょう。

人との繋がりをもてる

前述したように、ボランティアには連帯性という原則が存在します。連帯性というのは、仲間と支え合い、学び合う関係性のことです。

仕事をしていたときには、利害関係で繋がっていることも多かったでしょうが、ボランティア活動で知り合う仲間は見返りを求めない無償性の関係となります。

住んでいる地域に関したボランティア活動を行う方も多いため、地元での繋がりが持てるようになります。

同じようにボランティアに参加している同年代の方との交流によって、日々の満足感を向上させることも可能。

子どもが遠くに住んでいるシニアの方にとっては、地元のつながりができることによって、孤独感が解消されるでしょう。

また、独居のシニアの方は孤独死の可能性もゼロではありません。

ボランティア活動を通して、地元の方とのつながりを保つことで孤独死のリスクが減ることも大きなメリットといえます。

健康維持の助けにも

ボランティア活動には、地域への奉仕活動や福祉分野、教育分野、災害や医療関係などたくさんの種類があります。

いずれのボランティア活動も、外に出て身体を動かさないと行えません。

何もすることがないと、家に閉じこもりがちになるシニア世代にとってはボランティア活動を行うことによって、身体能力の衰えを防ぐこともできるのです。

まったく運動をする習慣のない方にとって、無理やり運動を始めるよりもボランティア活動をすることで、自然に身体を動かす方が苦になりません。

また、外に出て仲間と一緒にボランティア活動をすることによって、家にいるよりも会話の機会を増やすことが可能になり、ストレス解消にも役立ちます。

体力維持、心身の健康、ひいては健康維持の助けにもなるボランティア活動は、まさにシニア世代にピッタリだといえます。

シニアにオススメのボランティア活動

シニアにはボランティア活動がピッタリだとわかりましたが、いったいどのような活動がおすすめなのでしょうか。

シニアにオススメのボランティア活動は3つです。

  • 自治会や町内会など
  • 介護施設や利用者の補助など
  • 子育て支援

具体的にどのような部分がオススメなのか、一つずつ見ていきましょう。

自治会や町内会など

シニアにオススメなボランティア活動の代表ともいえるのが自治会や町内会での活動です。

長年住んでいる地元では、シニアを中心とした自治会、町内会活動が行われています。

自治体の活動の目的は、近隣の助け合いと思いやりの心を育てること、地域の安全と安心を支えることの2つです。

自治体、町内会でのボランティアは日本最大規模のボランティアといえるでしょう。

活動内容は多岐にわたり、親睦、文化活動、福祉活動、地域の防災活動、安心・安全まちづくり運動、環境活動、交通安全、健康づくり推進、青少年育成などが挙げられます。

地元でのお祭り運営、近隣の公園設備、ゴミ拾い、花壇の整備などを行うボランティア活動に地元の方々は支えられています。

もともと協力したいと考えていたけれど、現役世代では時間がなく後回しになっていた方も多いのではないでしょうか。

自治会や町内会での活動は、地元であるため移動に時間がかからず気負わないで始められます。

活動内容の種類が豊富なため、自分に合ったボランティア内容を見つけやすいといえます。

引退した今こそ、積極的に地元のためのボランティア活動をしてみてはいかがでしょうか。

介護施設で利用者の補助など

シニアにオススメのボランティアとして、介護施設で利用者の補助や話し相手になったり、レクリエーションのサポートをしたりすることが挙げられます。

介護施設の勤務者は若い方も多いため、利用者と話が合わないこともしばしば。

そんな利用者にとって、シニアのボランティアの方は年齢が近いため、会話が弾むことも多いでしょう。

介護をするには体力も必要になるため、ボランティア活動をしながら自分の体力向上、ひいては介護予防にもつながります。

介護施設の利用者と直接触れ合うことで、感謝の言葉をもらえることも多いため、やりがいを感じることができるのも良いところです。

色んな介護施設でボランティアを行うことで、実際の介護施設を知ることができ、将来の自分がお世話になるときの参考にもなるでしょう。

介護施設の増加によって、需要が高まっている介護施設でのボランティア活動はシニアにオススメといえます。

子育て支援

昔は祖父母が孫の世話をするのが当然でしたが、現代では核家族化が進んでおり、自分の孫の面倒を見たくても見られない方も多いのではないでしょうか。

子どもが遠くに住んでいると、なかなか子育てに協力することができませんが、ボランティアとして子育て支援に関わることは可能です。

地域ぐるみで子育てできることが目標の「ファミリーサポートセンター」では、有償ボランティアとしてシニアでも活動できます。

学童保育への送迎や、小学校や塾の送迎、見守りなどが主なボランティア内容です。

さらに、子育てイベントの準備や参加を手伝ったり、子育て施設での見守り、一緒に遊ぶなど様々なボランティアが存在しているのです。

子育て世代にとっても、違う年代の方と子供が触れあったり、知らない遊びを教えてくれると喜ばれるのが、子育て支援といえます。

現在のシニア世代は日本の高度成長期を担い、組織人として素晴らしい経験や知識を持っている方々です。

子どもとの関わりを通じて、様々な経験を伝えていけるのもメリットです。関わるお子さんにとっても、多様な価値観に触れ合うことができるようになるのです。

ボランティア活動で生きがいをみつけよう

シニア世代の方がボランティア活動を行うのがオススメの理由としては生きがいを持てる、人との繋がりを持てる、健康維持にもなるという3つが挙げられます。

具体的なオススメの活動としては、自治体や町内会活動、介護施設での活動、子育て支援などがあります。

社会貢献できる喜びを得られ、仲間を持つことができるボランティア活動はシニアにこそオススメといえます。

一歩踏み出して、ぜひボランティア活動を始めてみませんか。

新たな生きがいを見つけて、第二の人生をたのしく過ごしましょう。

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