入居待ちを短くするならユニット型の特養ががいいって本当?ユニット型の特徴について解説

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「入居待ちが長く、特養に入るのは諦めたほうが良いのだろうか」

「ユニット型の特養って、どんな特徴があるの?」

入居したいと希望を出したところで、数年待っても空きがでないといわれている特別養護老人ホーム。なにより、安い費用で入居できるために人気が殺到し、希望しても入居できないという高い倍率を誇っています。

今回は、入居待ちの期間の短縮を図るために、ユニット型の特養を検討すべきだという理由をはじめ、ユニット型の特徴を詳しく解説していきます。

なぜユニット型の特別養護老人ホームだと、入居待ちが少ないのでしょうか。

特養に入れるかどうか不安な気持ちになっている方は、ぜひ参考にしてください。早速、確認していきましょう。

ユニット型の特養とは?

そもそも、特別養護老人ホームは要介護3以上の高齢者が入居する施設で、毎月の費用負担数万円で済むケースが一般的となっています。

公的な機関が運営しているために、民間の老人ホームなどとは費用面で大きく異なり、利用者の費用負担面から多くの高齢者や高齢者のご家族から望まれる施設です。

一般的な老人ホームは、一つの部屋にたくさんのベッドがあります。

大人数がいて、さらに介護職員もたくさんの人が出入りをするため、好きな介護職員がいてもその人に対応してもらるかどうかは全くわからないのが現実です。

ただ、近年そんな介護体制に国として「最期まで尊厳ある暮らしができるように」と見直す動きが活発になってきています。

特別養護老人ホームのなかでも、「ユニット型」の特養というものが増えてきており、一般的な特養とは施設の作りが全く異なるため、どんなものであるか特徴を知っておくと安心できるでしょう。

少人数の”ユニット”でケアを行う

一部屋に多くの利用者がいる従来型とは違い、少人数で過ごすために、ケアがしっかり行き届いて安心というのが一番のメリットです。

基本的に介護職員の配置として、従来型であれば施設全体に配置がなされますが、ニット型の施設であれば10人程度のユニット単位でシフトが組まれます。

より、施設の職員の顔が覚えられますし、利用者一人ひとりの個性や特性に寄り添った介護サービスが受けられるといえますね。

また、それぞれの生活リズムを崩すことなく暮らせるのも大きな魅力。

厚生労働省によると、2025年度の特養入所定員数の7割以上をユニット型にしようと目標設定しているため、今後ユニット型の特養が一般的なものとなっていくといえるでしょう。

全室個室

特養は従来だと一つの部屋にたくさんのベッドが置かれています。

もちろん、パーテーションはありますが、多くの人がいると生活音からプライバシー面では少々不安が残りますよね。

しかし、ユニット型は

  • 全室が個室になっている施設

  • 一つの部屋に少数のベッドが設置されてそれぞれがパーテーションで区切られている施設

とがあり、どちらも安心できます。

従来型よりもプライバシーを保護しやすい一方で、一人あたりのスペースが広くなるために費用は少々お高くなる傾向があります。

ただ、やはり老後の住まいは費用面のみで決めるのではなく、居住性・快適性にしっかりと重きを置いて選択することが重要といえます。

少々費用が高くなったとしても、ユニット型には費用以上に個人の尊厳が守られるという大きなメリットがあるのです。

個室が共有スペースに面している

ユニット型の施設では、居住スペースからすぐに共用部分に出れるのも大変便利となっています。

従来の特養であれば、居住スペースから共用スペースへ行くためには廊下を通らなければなりません。

しかし、体力的な負担もかかるため、つい居住スペースから出られない、出にくいといった高齢者も多いのが事実。

個室が共用スペースに面していることから、体力的な負担感が少なく多くの利用者と関わり合いが持てるのも、ユニット型の特徴といえるでしょう。

周囲と関わり合うことで、老後の暮らしを充実させ、新たな楽しみなども見つけられそうですよね。

入居待ちを短くしたい人はユニット型に申し込むと良い?

待機者が年々増えていき、厚生労働省によると2019年時点で全体で29万人以上が特養の入居待ちの状態となっています。

入居待ちしている間に体調に不安が生じたり、不安な先行きに今を楽しめないなんて老後は辛いですよね。

入居待ちを短くしたい人にこそ、ユニット型の特養を強くオススメしたい理由について、次項でお話していきます。

ユニット型は従来型より待機者数が少ない

日本で多く取り入れられてきた多床設置型の従来とは違い、ユニット型は介護先進国スウェーデンの手法を取り入れられたものです。

2001年以降に取り入れられはじめ、近年では多くの施設がユニット型を採用するようになってきていますが、特養に限っては費用面でユニット型が選ばれにくい傾向があります

やはり、今まで多く取り入れられてきた方法に安心感を覚える人が少なくないのです。

そもそも、ユニット型の特養がどんなものなのかを知らない人も多いのが特徴ともいえるでしょう。

待機者の少ない列に並ぶのであれば、特養の中でもユニット型を選ぶようにするのが得策です。

ユニット型の方が利用料が高い

少人数で手厚いケアが受けられ、個人のプライバシーが確保された居住スペースかである代わりに、費用面は平均値で月3万円以上高くなると考えておきましょう。

そのため、できるだけ介護費用を抑えたい人は従来型の介護施設の空きを待っている状況です。

特別養護老人ホームの入居待ちが何年もあるというのは、可能な限り出費を抑えたい人たちが特別養護老人ホームに殺到しているからなのです。

つまり、特養のなかでも少々費用面での強みの薄いユニット型は、順番待ちをしている人数が少ないのです。

とにかく早い入居を望むのであれば、ここはあえて従来型ではなく、ユニット型の特別養護老人ホームを希望すべきといえるでしょう。

早く入居したいと考えているのであれば、ユニット型の特養であっても民間の老人ホームと比べれば費用面は大きくコストを抑えられるため、検討すると良いでしょう。

従来型、ユニット型どちらが良いのか今から考えておくと吉!

特別養護老人ホームには一部屋に複数名の居住スペースが設置されている従来型と、各居住スペースが個室となっているユニット型があることがわかりましたね。

また、ユニット型だと関わる介護職員が限られてくるため、生活リズムを崩さず利用者の特性に寄り添った介護サービスが受けられるというメリットがあることも魅力的。

ただ、費用面に関しては従来型のほうが抑えられるという点もしっかり覚えたうえで、どちらのタイプを選択するか吟味しましょう。

いざ申し込む段階になって悩むより前もって考えておけばその時が来たときにスムーズに手続きに進めます。

ぜひ、どちらが良いのかを今から考えておいてくださいね。