「自動車保険料を安く抑えたい!」
「限りあるお金でやりくりして暮らしているから、自動車保険は少しでも安くしたい…」
高齢ドライバーが多くなり、ニュースで高齢者ドライバーの起こした事故も多く見受けられるようになりました。
生活に欠かせない自動車には任意保険加入が欠かせないですが、いかんせんまとまった額の出費となってしまいますよね。
そこで今回は、高齢者の自動車保険費用を安く抑える方法について、詳しく解説していきます。
安くするための着眼点や、検討すべきポイントがわかるので、自動車保険選びの参考にしてください。
等級が高くても高齢者の自動車保険料は安くならない?
「自動車保険の保険料、年々高くなっている気がする…」
と感じている方もいることでしょう。
実際に、10代の若くて自動車免許を取りたての人は等級もなく、保険料が高めに推移します。
しかし、高齢者となれば自動車保険の免許をとってもう何十年も経ちますが、実は自動車保険は60代に入ってから年々体感するほどに高くなっています。
そもそも保険という制度が、リスクに応じた負担割合を採用して成り立っているものです。
つまり、高齢になればなるだけ事故のリスクが高まるため、保険料も高くなっていくということ。
もちろん、等級は自動車保険を使わなければどんどん高くなっていきます。
等級が高ければ高いほど、同じ補償内容でも安くなることには変わりないので、できるだけ高い等級を維持するようにしていきましょう。
高齢者が自動車保険の保険料を安く抑える方法とは?

自動車保険の保険料を安く抑える方法は、より事故のリスクが低いように設定することです。
自動車保険に加入する際に、様々な情報を入力しますよね。
その記載事項ひとつひとつに、保険料が安くなるポイントがあるのです。
- 車の型式・初年度登録月…多く乗られている車種か、貴重な車種かによっても保険料が異なる
- 使用目的…業務使用だと一番高くなり、通勤・通学、日常レジャー使用が一番安くなる
- 年間走行距離…走行距離が少ないほうが保険料が抑えられる
- 運転免許証の色…ゴールド免許だと割引がある保険が多い
など、多くのポイントがあります。
ここでは、より保険料に大きく関係してくる
- 記名被保険者の見直し
- 運転者限定特約の確認
について詳しく解説していきます。
記名被保険者の見直し
保険料の算定に大きく関係あるのが、記名被保険者です。
記名被保険者というのは、その車両を最も運転する人を指定しなければなりません。
もちろん、その車両に多く乗る人のほうが事故のリスクが高いという理由から、保険の契約者ではなくても指定できます。
例えば、「80歳の男性も使う車だけれど、50代の息子が日常的に使っている」ような状態ですと、記名被保険者は50代の息子さんにする必要があるということ。
つまり、この場合は50代男性の保険料で算出されるため、80代の男性の契約でかつ高齢男性が運転する車ではあっても、保険料をかなり安く抑えられるのです。
運転者限定特約の確認
保険料を少しでも安くしたいのであれば、運転者限定特約を付加しましょう。
そもそも、契約して登録する自動車を運転する人が一人しかいない場合は、間違いなくこの特約を付加すべきです。
複数人が同じ車両を共同で使用するのであれば、使用する人とどのような関係なのかで限定する範囲を設定しましょう。
運転者限定特約の内容としては、一番高くなるのが「運転者限定なし」という選択です。
これは、友人知人が運転した際にも適用になるため、一番事故リスクが高く、保険料も高くなります。
次に「家族限定あり」という選択があります。
これは、契約者本人と同居する親戚、または別居している未婚の子が運転した場合に適用になります。
たまに実家に帰ってきた際に、子どもが運転するといったことであれば、この選択肢となるでしょう。
保険料が抑えられる選択としては「本人・配偶者あり」。
これは、契約者本人と配偶者のみが運転する場合に選択するもので、保険料は先ほどの運転者限定なしや家族限定ありよりもかなり抑えられます。
一番保険料が抑えられるのが「本人限定あり」です。
これは、契約者本人のみが運転する設定となっており、自分だけがその車両を運転する場合は間違いなくつけるべきです。
高齢者におすすめの補償内容、いらない補償とは
保険料は抑えたいと思うものの、補償内容には妥協は禁物。
なにかあったときにしっかりと役に立つ補償内容でなければいけませんよね。
ここでは、高齢者におすすめの補償内容といらない補償についてお話していきます。
自分の自動車保険の保険証券をお手元にご準備いただき、一緒に確認していければ幸いです。
対物無償は無制限に
高齢ドライバーの事故で多くあるアクセルとブレーキの踏み間違い。
ガードレールや信号、電柱や建物など高齢者の事故は大きな事故になりやすいですよね。
大きな事故になればなるほど、事故による損害額が大きくなりやすいということを念頭に置いて補償内容を吟味しなければなりません。
そこで、高齢者は対物無償の範囲を無制限にすべきです。
万が一事故を起こしてしまった場合も、事故によって損壊させたものは無償で原状回復できます。
なにかあったときに安心できる補償内容を…と考えるのであれば、ここはマストといえるでしょう。
弁護士費用特約を付ければ万が一の時も安心
万が一事故を起こしてしまった場合、当事者や保険会社同士ではどうにもできない事態に陥ってしまう可能性もゼロではありません。
その場合に役に立つのは、弁護士費用特約です。
有事の際に弁護士費用を補填してくれますので、訳もわからずに泣き寝入り…という事態を防げます。
高齢者であるからこそ、若年層との事故となった場合に逃げられる、有耶無耶にされるといったリスクもあります。
事故に対する責任をしっかり果たすとともに、納得できる責任の取り方をしてもらうためにも弁護士費用特約は役に立つと覚えておきましょう。
免責金額を高くすると、節約に!
自動車保険を設定する際に免責という言葉を見かけるかと思います。
それは、保険を利用する際に自分が負担する費用のことです。
1回目は無償、2回目以降5万円といったものや、1回目から10万円など様々な金額で設定できます。
もちろん、なにかあった際に保険を使うわけですから、免責ゼロのほうがお財布には優しいですよね。
しかし、免責ゼロにすれば、保険料は高くなることも忘れてはいけません。
免責ゼロよりも免責5万、免責5万よりも免責10万…といったように、免責が増えれば保険料は安く抑えられるので、検討してみてください。
また、保険を使用すれば免責に関係なく等級が下がってしまいますので、あくまでも保険を使用するような事故がないようにするのが一番だということも覚えておきましょう。
高齢者も自動車保険の見直しを!

高齢になれば、自動車保険の保険料が高くなって仕方ない…と諦めるのは早いということがわかりましたね。
保険料を抑えるポイントは複数あり、なかでも運転する人の範囲を変えることや、免責金額の設定変更でかなり金額に差が出てくるのです。
ぜひ、今一度加入している保険の補償内容を確認し、見直しをしてみることをオススメします。
より安く抑えられる選択肢が眠っているはずです!