免許返納後におすすめのセニアカー(シニアカー)について解説。介護保険を使う方法とは?

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高齢ドライバーの事故が跡を絶たない現状もあり、運転免許の返納を検討している方も大勢いらっしゃるかと思います。

しかし、運転免許証を返納してしまうと、普段の暮らしに大きな影響を及ぼします。

通院や買い物などに車が必要だった方は、移動手段を失うことになってしまいますよね。

ここでは、免許返納後の移動手段として検討すべき「シニアカー」についてお話していきます。

時折町で見かけるシニアカーですが、どんなメリットがあるのか、介護保険でよりお得に利用できるかどうかについても具体的に解説していきます。

免許返納後の移動手段に迷われている方はぜひ、この記事を参考にしてくださいね。

セニアカーとは?シニアカーは間違い?

まず、シニアカーとはどのような車を意味するのでしょうか。

シニアカーは、高齢者向けに作られた電動車両のことを意味します。電動式の車いすで、歩道を通行するものです。

道路交通法では歩行者扱いとなり、三輪タイプ四輪タイプがあります。

よく混同されがちなのが、セニアカーです。

セニアカーは、自動車メーカーのスズキ株式会社が商標登録しているシニアカーの名称です。

シニアカーの中のひとつとしてセニアカーがあるという解釈で間違いないでしょう。

電動式の車両ではありますが、シニアカーの利用には運転免許証は必要ありません。

運転免許証を返納したあとの交通手段として重宝しそうですよね。

シニアカーに乗る3つのメリット

歩いていけない距離だったり、自動車が入りにくい細い道であっても、シニアカーであればスイスイ行けます。

運転免許返納後でもより快適なシニアライフを送るため、ここではシニアカーに乗るメリットを3つご紹介します。

シニアカー導入を検討する際の参考にしてみてくださいね。

荷物の持ち運びが楽に

シニアカーには足元や前部分に荷物が置けるスペースがあります。

買い物に行くのはもちろん、病院へ行く際にも十分に活用できるでしょう。

何か月分と飲み薬や貼り薬を処方されると、かなりの荷物になってしまうため、通院にも案外荷物入れは役に立つのです。

そもそも、運転免許証を返納してしまった後は友人知人に会うことさえも億劫になってしまうという高齢者が少なくありません。

しかし、シニアカーによって億劫だった外出も楽しくなり、頻繁にかつ積極的に外に出かけられるようになるというのも大きなメリットといえるでしょう。

自転車感覚の運転操作、免許も要りません!

免許返納後に、バスや電車といった公共交通機関で時間を気にしながら過ごさずに済む交通手段として、シニアカーを使うのもおすすめです。

歩行者扱いとなるので、運転免許証が要らないのが良いですね。

また、運転する感覚としては自転車と似た感覚です。

事故リスクが低いのも特徴で、前進する速度はおよそ時速2~6キロといわれています(メーカー・車種によって差があります)。

後進は多くの車種で最大でも時速2キロまでしか出ない設計となっているため、安心ですね。

健康な人の一般的な歩行速度が時速6キロ程度といわれていますので、乗っている利用者自身も安心して移動ができるでしょう。

電気で動き、操作方法も簡単

ガソリン価格の高騰で家計の多くで悲鳴が上がっていますが、ガソリンを入れる必要がないのもシニアカーの大きなメリットといえるでしょう。

シニアカーは電気で動くため、充電さえしておけばいつでも利用できます。

もちろん、充電を忘れた際は外出先でバッテリー切れとなり、動かなくなるためその点だけ気を付けておけば、安心してかつコストパフォーマンスも良く移動手段を手に入れられます。

シニアカーは介護保険でレンタルできる

ここまで良いことだらけのシニアカーですが、最大のメリットともいえるのは、介護保険でレンタルできることです。

購入するとなるとまとまった金額が必要となりますが、介護保険が適用されるためにかなりお得に移動手段を確保できます。

介護保険を利用してレンタルするメリット・デメリット

▼メリット

  • 介護保険を利用して格安でレンタルできる

▼デメリット

  • 事故や故障の際の免責を確認しておく必要がある

レンタル業者によって価格には差が多少あるものの、一般的な価格としては毎月3万円~2万円程度でレンタルできます。

介護保険では自己負担は1割負担となるため、、レンタル料金の1割で利用できます。

つまり、月2~3千円でシニアカーがレンタルできるのです。

これは、外出のたびにタクシーを使う思いからしたら相当コストパフォーマンスが良いといえますね。

もちろん、これはレンタルですので、事故や故障の際には規約によって、車両価格を保証する必要なども出てきます。

契約前には、万が一のことがあった場合の負担割合や責任について確認しておくと安心です。

シニアカーを自費購入するメリット・デメリット

▼メリット

  • いつでも「自分のもの」という意識で利用できる

▼デメリット

  • レンタルよりも高額な出費となる
  • 故障の際など追加で費用がかかる

シニアカーはメーカーや車種によって差があるものの20万円前後で購入できるものが多いです。

高齢になった世帯で20万円の負担というのは、大きなものです。

ただ、購入して「自分のもの」という意識で活用するのと「借りているもの」を使っている意識で差があるでしょう。

利用する人がどのような意識で使ったほうが精神衛生上良いのかを確認し、必要経費として購入するのか、レンタルするのかを決めると良いですね。

免許返納後はシニアカーで悠々自適生活を

免許返納後の移動手段に悩んでいる方は、シニアカーを検討してみると良いとわかったいただけたかと思います。

想像以上に格安でレンタルできるのも、心強い限りです。

無理をして車に乗り続けるのは危険ですが、移動手段がなくなってシニアライフを楽しめなくなってしまうのも大問題ですよね。

歩行者扱いであることも、自分自身も家族も安心できるポイントといえるのではないでしょうか。

無理のない予算で、安全な移動手段が手に入るのですから、前向きに検討する価値は十分にあります。

ぜひ、シニアカーで出かけるのが楽しみな明るい毎日を過ごしてくださいね。