街角の年金センターとは?年金事務所との違いも解説

お金の問題

街角の年金相談センターをご存じでしょうか。

よく見かけるけど、実際にどのような場所なのかは知らない。
年金事務所と何が違うの?

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、街角の年金相談センターと年金事務所の違いについて解説します。

現在、41都道府県の80か所にある街角の年金相談センター。
どんな場所なのかを知って、ぜひ近くの街角の年金相談センターを利用してみてくださいね。

街角の年金相談センターとは?

街角の年金相談センターとは、年金に関するさまざまな相談や手続きを行なえる窓口です。
個人の年金給付に関することや、加入記録の確認、年金請求書等の書類の受付や各種通知に関する問い合わせなど、さまざまな相談に対応しています。

日本年金機構から委託された全国の社会保険労務士連合会が運営しており、スタッフは年金に詳しい社労士や年金に関する手続きの経験豊富な職員が対応します。

主に駅の近くやショッピングセンター内、市役所の中にあり、買い物ついでにふらっと寄ることができる好立地なのも魅力のひとつです。
相談する際の事前予約は基本不要で、年末年始以外の平日8:30~17:15まで窓口対応しています。
場所によっては土曜日も開所していたり、終了時間を延長していたりするので、近くの街角の年金相談センターをチェックしてみてくださいね。

ただし、設置されているのは山梨県などの一部の地域を除いて41都道府県の80か所のみのため、街角の年金相談センターがない地域も存在します。
また、電話での相談は行っておらず、街角の年金相談センターがない地域では利用することが難しいのが難点です。

年金事務所との違い

では、街角の年金相談センターと年金事務所との違いは何なのでしょう?
年金事務所は、各種相談業務以外に以下のものを行っています。

  • 基礎年金番号の通知書の再発行
  • 保険料納付に関する手続き
  • 国民年金の任意加入などの手続き
  • 厚生年金や健康保険の手続き

街角の年金相談センターと年金事務所は同じ年金に関する相談を承っていますが、各種手続きに関しては年金事務所でしか行えません
例えば、年金を受給するための請求書は街角の年金相談センターでも受け付けていますが、実際に手続きを行うのは年金事務所なのです。
街角の年金相談センターは相談業務がメインであり、手続き関係は簡易的なものしか行っていないのが大きな違いです。

しかし、年金に関する相談はどちらに行っても同じなので、何か年金に関する困り事があれば気軽に街角の年金相談センターを利用してみましょう。
もし、近くに街角の年金相談センターがない場合は、地域の年金事務所に行くのがおすすめです。
日本年金機構が運営している年金事務所は、全国の各都道府県に必ず設置されています。
街角の年金相談センター同様の相談ができるので、自分に合った方を利用してみてくださいね。

街角の年金相談センターで相談できること

年金に関する疑問や悩みは、年齢を重ねるごとに増えてくるものです。
定年退職後、安定した生活が年金だけで送れるのか不安に思う方も多いでしょう。

では、街角の年金センターではどのような相談ができるのでしょうか。

無料で年金の相談・手続きができる

街角の年金センターでは、無料で年金の相談や簡易的な手続きを行なえます。
内容は以下の通りです。

  • 年金給付に関する請求や住所等の変更
  • 年金手帳、年金証書の再発行
  • 雇用保険、労災などの医療保険と年金の関係について     など

個人的な年金相談や、各種通知に関する問い合わせなどが無料でできます。
相談スペースも個別に仕切られているため、プライバシー保護の観点からも安心です。
気軽に立ち寄れて、専門家に無料で相談できるのは街角の年金相談センター最大の魅力ともいえるでしょう。

繰上げ受給や繰り下げ受給のシミュレーションをしてもらえる

街角の年金相談センターでは、年金のプロフェッショナルが年金を繰上げて受給した場合と、繰り下げて受給した場合の金額をシミュレーションしてくれます。

年金を受給するタイミングを繰上げたり繰下げたりすることで、人によっては得をしたり損をしたりするケースがあります。
自分に合った受給タイミングがいつなのか、それによって将来もらえる金額がいくらになるのか、不安になる方も多いでしょう。

街角の年金相談センターに相談をすれば、受給開始時期別に将来いくらくらいもらえるのかの見込み総額を試算し書面で交付してくれます。
個別に相談にのってくれるので、自分に合った受給タイミングがよくわかり、不透明だった年金の金額も明瞭になるので将来の見通しもしやすくなります。

年金と各種保険との関係についての相談

街角の年金相談センターでは、年金だけでなく各種保険との関係についても相談可能です。
各種保険とは、雇用保険・労災・医療保険などです。

例えば、雇用保険や共済組合などに加入していた場合、そこからの給付によって国民年金の受給はどうなるのかなど、保険と年金の関係性を相談することができます。
それによって、年金受給見込み額の総額にどのような違いが出るのかがわかります。

街角の年金相談センターに行くときに必要なもの

街角の年金センターに行くときに必要なものは以下の通りです。

  • 本人確認書類
  • 年金手帳、年金証書、改訂通知書など日本年金機構が送付した基礎年金番号がわかる書類

本人確認書類は、運転免許証や個人カードなどの原本、パスポートになります。
それ以外のものは、以下から2点以上の提出が必要です。

  • 被保険者証
  • 公的年金に関する書類
  • 銀行の預貯金通帳やキャッシュカード
  • クレジットカード
  • 印鑑登録証明書
  • 学生証       など

また、基礎年金番号がわかる書類は、年金手帳や年金証書、年金改定通知書などです。
これらはマイナンバーが確認できる個人カードでも代用できます。

本人以外の代理人が相談をする場合は、委任状や代理人であることがわかる書類が必要です。

  • 本人の署名・押印がある委任状
  • 代理人の本人確認書類
  • 本人の印鑑
  • 本人の基礎年金番号がわかる書類  

必須というわけではありませんが、これらの書類を持って行けばスムーズに年金相談を行なえます。
基本的には本人確認書類と年金手帳があれば大丈夫なので、ちょっと出かけたついでに寄ってみるのもおすすめですよ。

年金で不安なことがあれば、街角の年金相談センターへGO

将来、ほとんどの人が年金生活になるため、さまざまな不安や悩みがあるかと思います。
一般的に、年金だけでの生活は困難といわれている現代、年金に対する関心が高まっているのも事実です。

老後も安定した生活を送るためにはどうしたらいいのか、まずは年金の専門家に相談するのがおすすめです。
街角の年金相談センターはほとんどが立地のいい場所にあり、誰でも利用しやすくなっています。
場所によっては事前の予約も不要なため、自分の都合に合わせて相談できるので忙しい人にもぴったりです。
予約可能の街角の年金相談センターもありますので、事前にチャックしてみてくださいね。
なお、予約をする場合は基礎年金番号が必要になるので、あらかじめ準備しておきましょう。

もし、近くになくても年金事務所で同様の相談を承っているので、そちらもチェックしてみてください。
安心できる老後を迎えるためにも、地域の街角の年金相談センターを利用しましょう。

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