シニアにオススメ!大人の塗り絵で脳が活性化?効果や楽しみ方を解説

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最近、ちょっとしたブームにもなっている「大人の塗り絵」。
塗り絵と聞くと、子どもが遊びでやるものと思う方も多いでしょう。

でも実は、大人の塗り絵にはさまざまな効果があるのをご存じでしょうか?

今回は、シニアにおすすめ!大人の塗り絵についてお話します。

塗り絵をすることで脳が活性化され、認知症予防やストレスの軽減につながります。
塗り絵と色鉛筆だけで、誰でもかんたんに始められるのも魅力のひとつ。
何か趣味を始めたいけど、体力や費用がかかるものは…とお考えのシニア世代にもぴったりです。

塗り絵の見本通り忠実に仕上げるもよし、アレンジを加えるもよし、自由に塗ってかまいません。
工夫次第で自分らしいオリジナル作品を作ってみませんか。

大人の塗り絵とは?子供用との違い

大人の塗り絵とは、誰でもかんたんに美しい絵が描ける新しい趣味のひとつです。

コロリアージュともよばれ、語源はフランス語の「Coloriage」からきており「着色」という意味があります。
下絵の線画に沿って色を塗っていくだけなので、絵が苦手な人でも上手な作品を作れるのが特徴です。

子どもが遊びでやる塗り絵と違うところは、芸術性の高い下絵を塗るという点です。
子ども用のような単調な色使いやシンプルな図柄とは違って、色の塗る範囲が狭く、非常に細かな作業中心の繊細な描写になります。
花やレースの模様、名画を塗り絵にしたものなどその種類は豊富にあり、塗り方も重ね塗りやグラデーションにしたりとさまざまです。

細かい作業をすることで、脳にいい効果があるとされています。
体力を必要とせず、時間も場所も自分の好きなときにできるので、シニアにおすすめの趣味として今ひそかに注目されているのです。

完成した作品は、部屋に飾ったり、絵手紙として送り合ったりしてみてはいかがでしょうか。
塗り絵コンテストも開催されているので、楽しみ方がたくさんあるのも大人の塗り絵の魅力ですよ。

大人の塗り絵は中高年〜シニアにおすすめ!

誰でもかんたんに芸術的な絵が描ける「大人の塗り絵」。
中高年からシニア世代の方におすすめな理由を、いくつかご紹介します。

絵が苦手でも大丈夫!色鉛筆で塗るだけで本格的な絵が仕上がる!

大人の塗り絵は細かなイラストが特徴的ですが、しっかりと線画が描かれているので、その中を塗るだけで誰でも本格的な絵を描けます。
絵を描くのが苦手だから…という方でも、色鉛筆を使って色を塗るだけなので大丈夫!
絵の得意不得意は関係なく、誰でもかんたんに取り組めるのが最大の魅力です。

色鉛筆は多色のものがあるとより楽しくなります。
見慣れた色が多く、ちょうどいい種類と使いやすさから24~36色の色鉛筆がおすすめです。

慣れてきたら水彩絵の具を使った筆や、カラーペンにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
他にお金を費やす必要もないので、老後の趣味がほしい人にもぴったりです。

大人の塗り絵はストレス解消効果が期待できる

大人の塗り絵には、ストレス解消効果が期待できるとされています。
集中して塗り絵をすることで、日頃の悩みやネガティブな感情を忘れることができます。
雑念が飛び、無心になれることから瞑想をしているのと同じ効果が期待されているのです。

また、無心になることで呼吸が整い、自律神経のバランスを整える効果もあります。
自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つがあり、24時間自分の意思とは無関係に働いている神経のことです。
自律神経はストレスによってバランスが乱れやすく、体調不良や精神状態の不安定につながってしまいます。
大人の塗り絵をすることで、身体の不調や心身のバランスを整える効果も期待できるとされています。

他にも、セラピーとしての効果もあり、塗り絵は心のバランスに働きかけるといわれています。
精神科での心理療法や物理療法でも、アートセラピーとして塗り絵は取り入れられており、使う色によって交感神経・副交感神経それぞれに働きかける効果があるのです。

大人の塗り絵は脳の活性化や認知症予防にもGOOD

シニア世代にとって最大のメリットは、塗り絵は認知症予防になるということです。

認知症とは病名ではなく、脳の細胞の減少や働きの定価によって、記憶・判断力などに障害が起きることです。
ご飯を食べるのを忘れたり、自分のいる場所がわからなくなったりと、生活にさまざまな支障をきたします。
そのため、認知症は「頭を使うこと」が予防になると考えられているのです。

塗り絵の図柄を見ると、脳はどんな図柄なのかを考えます。
自分の記憶にある形や色と照らし合わせたり、どこから、どのように塗ろうか考えたりします。

また、手を動かして色を塗ることで、後頭葉・側頭葉・頭頂葉・前頭葉の脳全体を活性化されるのです。

脳はたくさんの神経細胞が集まっており、使われていない細胞から死んでいきます。
頭で考え、手を動かし、楽しいと感じることが、認知症予防の第一歩です。

大人の塗り絵のはじめかた

大人の塗り絵は誰でもかんたんに始められます。

まずは、塗り絵と色鉛筆選びです。
インターネットで図柄を見つけるか、本屋さんや文房具店で大人の塗り絵コーナーを見て好きな図柄を探しましょう。

ポイントは「塗ってみたい図柄」にすることです。
かんたんそうだから、これなら塗れそうだからといった理由で図柄を選ぶのは控えましょう。

塗ってみたいものを塗ることで、人は「楽しい」と感じることができます。
逆に塗っていても楽しくないものや、自分のレベルに合っていないものは、ストレスの原因になります。

大人の塗り絵は最後までやり終えることが大事。
必ず、塗ってみたい、楽しそうな図柄をチョイスしましょう。

もし、どんなものがいいか悩んだら、まずは初心者レベルのものから始めてみるのもおすすめです。
あまり複雑な図柄ではなく、身近にあるもののイラストがいいでしょう。
果物や花など、細かなものよりも割と単調で色のイメージがつきやすい図柄だと描きやすいですよ。

少し慣れてきたら、自分の好きなジャンルに挑戦してみましょう。
キャラクターや動物、名画など細かな図柄もおすすめです。
グラデーションカラーにしてみたり、重ね塗りやアレンジをきかせて自分の好きなように塗ってみてください。

完成した塗り絵はアートブックや部屋に飾ってみたり、プレゼントとして人に贈るのもいいでしょう。
人に見てもらうことで、塗り絵へのモチベーションが高まりますよ。

また、塗り絵の冊子は切り離せるものやリングノートタイプだと、開きが良く塗りやすくておすすめです。
額縁に入れて飾ったり、アートブックにして綴り直しができるなど使い勝手がいいので、冊子のタイプもチェックして選んでみてくださいね。

シニアの趣味に最適!大人の塗り絵をはじめよう!

大人の塗り絵は中高年からシニア世代の方におすすめの趣味です。
体力は必要なく、コストもかからず、時間も場所も選ばないので誰でもすぐに始められます。

絵が苦手な人も、線画に沿って中を塗るだけなのでかんたんに作品が作れます。
色のイメージが湧かない、どのように塗ったらいいのかわからないという方は、カラーの原画やミニレッスン付きのものを選びましょう。
初心者の人は取りかかりやすくなり、アレンジしたい人は参考にできますよ。

やり方とコツさえ覚えれば、誰でもかんたんに素敵な作品が作れる大人の塗り絵。
ぜひ、新しい趣味にしてみてはいかがでしょうか?