シニアに人気の絵手紙とは?魅力や始め方を解説!

生活

シニア世代では、長く続けられる趣味を持つことが生きがいにつながります。しかし、自分に合った趣味を見つけられない方もいるのではないでしょうか。

そんなシニアの方におすすめなのが絵手紙です。外に出て体を動かす趣味も重要ですが、絵手紙は家の中で長く続けられます。人との交流も活発になるため、最近人との会話が減ったと感じている方にもぴったりです。

この記事ではシニア世代におすすめの絵手紙の魅力、始め方について解説していきます。

絵手紙の魅力とは?

絵手紙はその名の通り、絵が描かれた手紙のことです。はがきに全面的に表現された絵と文章でそのときの気持ちを表現したり、思い出を書き留めたりできます。初心者にやさしい趣味である絵手紙の魅力をくわしく紹介します。

未経験でも簡単に取り組める

絵手紙には書き方、ルールはありません。技術の良し悪しを求めるのではなく、その人らしさを表現するため、今までしたことがない未経験者でも簡単に取り組めます。

夢中になって絵手紙を書くことで、悩みや迷いを忘れて集中できるため、何かと悩みの多くなるシニア世代にはぴったりの趣味といえましょう。

上手な絵を書こうと考えると及び腰になってしまいがちですが、自分らしさを表現すると考えると無理をせず続けられます。

絵手紙を書くために言葉を探したり、じっくりと物を見るようになったりするため、ボーっとすることがなくなります。頭のトレーニングにもなり、まさにシニアにうってつけといえましょう。

道具を揃えやすい

始めようとしたとき、道具を揃えるのにお金がかかる趣味もあります。ゴルフや釣りなどの趣味は、道具を集めるのも楽しみのひとつといえますが、道具代がかかるため、始めるハードルが高いのも事実です。

絵手紙は道具は小さいものばかりで、比較的安価で手に入るものが多いです。絵手紙を書くはがき自体もコンパクトなため、作業にも場所を取りません。

お店に行き自分で買うこともできますし、思い立った瞬間にインターネットでほとんどの道具が揃えられる手軽さは嬉しいですね。

場所を取らず、道具代も安価な絵手紙は、始めるハードルが低い趣味です。自分1人で楽しむだけでなく、完成した絵手紙を贈って人との交流を楽しめるメリットもあります。

友人が増える

絵手紙を始めると、自然と手紙を出すことが増えます。出した相手から返事が来て、さらに絵手紙で返信するというように、手紙のやりとりが途切れることがなく続きます。

絵手紙のお教室に通うとこれまでと違った新たな友人と交流ができます。共通の趣味を持っているため、会話がはずんだり、相手の絵手紙に刺激を受けたり、心地よい関係を築けるでしょう。

絵手紙には長文は必要なく、数行のメッセージと絵を書くだけなので、特に用事がない場合でもさりげなく交流を続けられるのは魅力的ですね。

絵手紙を始めるための準備

魅力があふれる絵手紙を始めるにはどういった準備が必要なのでしょうか。始めるハードルは低いため、思い立ったらすぐに絵手紙を始められますよ。絵手紙を始める準備を解説します。

道具を揃える

最初は、絵手紙に必要な道具を揃えるところから始めましょう。必要な道具は次の通りです。

  • 顔彩(水彩絵の具でも可能)
  • 水入れ
  • 梅皿
  • 硯(すずり)
  • 画仙紙
  • オリジナル印

絵手紙に向いているのは顔彩という固形絵の具です。顔料から作られており、水に溶かして使います。手に入りにくい場合は水彩絵の具でも使用可能です。

梅皿は梅の花をかたどったパレットです。一色を入れるスペースは小さいですが、絵手紙に使用するのであればちょうど良い大きさといえましょう。作業スペースが小さくても絵を描くのに支障がなく、初めて絵手紙を書くのにぴったりです。

絵の輪郭線やメッセージを書くのに墨をすり、筆を使うのが一般的です。手軽に始めてみたい場合は筆に墨汁をつけて書いてもよいでしょう。墨をする時間も心を落ち着かせるため、余裕があれば墨をするところから始めるのもおすすめです。

絵手紙に使う用紙は画仙紙が良いでしょう。筆を使っても絵の具や墨の吸収が良く、味わいのあるにじみが表現できます。

輪郭線を書く筆と、色を塗る筆は別のものを使用して色が混ざるのを防ぎましょう。最低2本は必要です。細かい部分をはみ出したり、塗り残しても風情のある作品になるため、あまり神経質になることはありません。

完成した絵手紙に押すのにおすすめなのがオリジナル印です。空白に押すだけで全体を引き締めてくれる効果があります。消しゴムでオリジナル印を作ってもすてきですね。印ができあがるまでは朱色のサインで代用しても構いません。

百貨店や文具店、書店で一つずつ道具を揃えたり、インターネットで「絵手紙入門キット」「絵手紙 キット」などの検索をして、セットで購入したりするのもよいでしょう。

気軽に始めたい方は水入れや梅皿は自宅にある空き容器を使用したり、手に入りやすい水彩絵の具を使ったりすると、負担が少ないでしょう。

教本を買う、またはお教室に通う

絵手紙をどのように書くのかを学ぶには教本を買ったり、お教室に通ったりしましょう。どちらが良いかは個人の好みですが、それぞれにメリット、デメリットがあります。

教本を購入して始める場合は、マイペースに進められるのがメリットです。絵手紙自体はそれほど高度なテクニックを求められないため、教本を見ながら進めても十分楽しめるでしょう。

しかし、絵手紙についてアドバイスがもらえない、お教室のように仲間と交流はできないというデメリットがあります。

一方、お教室に通う場合は講師からアドバイスをもらえるため、上達が早くモチベーションを維持しやすいメリットがあります。

一緒にお教室に通う仲間がいるため、コミュニケーションが増えるのも良い点です。シニア世代では、働いていた頃に比べて人との交流が減ってしまう一面があるため、お教室に通うと会話や刺激が増えるでしょう。

展覧会があるお教室であれば、自分の作品を人に見てもらう喜びも得られます。さらにモチベーションがアップして、長く続けやすいでしょう。

お教室に通うデメリットは、自分で教本を購入する場合よりも月々の費用がかかる点です。費用が気になる場合は、まず独学で初めてみるのが良いでしょう。続けられそうだったり、もっと上達したくなったりしたとき、お教室に入っても遅くはありません。

教本とお教室の中間として、通信講座という選択肢もあります。お教室よりも手軽でありながら、講師の添削やアドバイスを受けられるため、始め方に迷ったら通信講座もおすすめです。

まとめ

シニア世代の趣味として何を始めたらよいか迷ってしまうこともあるでしょう。そんなときは絵手紙がおすすめです。

絵手紙は難しい道具が必要なく、自宅で長く続けられます。作業スペースや道具が小さいため、気合を入れなくても始められるでしょう。

絵手紙を書くことに熱中できるだけでなく、なかなか会う機会のない友人や知人とさりげなく交流を続けられるのも魅力です。普段ならすぐ終わってしまいがちなやり取りであっても、絵手紙であればちょっとした日常をつづったり、思い出を伝えたりできます。

家族が遠方にいるのであれば、絵手紙のやり取りをするのもよいでしょう。近況を知りたくても、わざわざ電話をするほどの用事がないと連絡しにくいものです。絵手紙でゆったりとやり取りをしていれば、お互いの近況がわかり安心にもつながります。

お教室に通うと、共通の趣味を持つ仲間ができ、日々の寂しさもなくなるでしょう。家の中でゆったりと続けられる絵手紙は、シニア世代にうってつけといえます。

家の中で無心になって続けられる趣味が欲しい方は、ぜひ絵手紙にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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