次男だから、あるいは女性だからという理由だけで、新しくお墓を建てなければならないわけではありません。
まずは先祖のお墓を利用できるか、将来誰が管理するかを家族と墓地管理者に確認します。
新しく用意する場合も、墓石を建てる方法だけでなく、永代供養墓や納骨堂などを比較できます。
最初に先祖のお墓を利用できるか確認する
お墓を管理する人と、そのお墓に納骨できる人の範囲は、分けて考える必要があります。
「長男以外は入れない」と思い込まず、現在の使用者と墓地管理者に使用規則を確認しましょう。
管理や名義の引き継ぎが必要な場合も、家族の話し合いだけで完了するとは限りません。
例えば神戸市立墓園では、使用者が亡くなった後に継続利用する場合、使用権の承継手続きを案内しています。
新しくお墓を用意する前に整理したいこと
- 自分一人、夫婦、家族のうち、誰を納骨する予定か。
- お参りや管理を続ける人がいるか。
- 個別に遺骨を残したい期間はどのくらいか。
- 自宅から通える場所と、使える予算。
- 先祖のお墓を残すか、別の供養先へ移すか。
家族のお墓・夫婦墓・個人墓の違い
家族のお墓
家族で同じ区画を利用するお墓です。
複数人を納骨する予定なら、納骨できる人数、骨壺の大きさ、将来の追加納骨の方法を確認します。
両家を一つのお墓にまとめたい場合は、両家の希望だけでなく、墓地の利用条件や法要の方法も事前に相談しましょう。
夫婦墓・個人墓
夫婦二人や一人で利用するお墓です。
名称だけで承継の要否や供養方法は判断できません。
契約者が亡くなった後も個別区画を残すのか、一定期間後に合祀(ごうし)するのか、管理料はいつまで必要なのかを確認します。
承継者がいない場合の選択肢
永代供養墓
寺院や霊園などが管理や供養を行う仕組みです。
最初から合祀するものと、個別安置の期間を設けるものがあります。
承継者が不要でも、個別区画を利用する間は管理料が必要な場合があるため、費用と遺骨の扱いを分けて確かめましょう。
納骨堂
遺骨を施設内に収蔵する方法です。
ロッカー型、仏壇型、自動搬送式などがあり、収蔵人数や参拝方法も異なります。
納骨堂だから必ず永代供養付きとは限らないので、契約終了後の遺骨の行き先まで確認します。
友人と利用する共同のお墓
血縁関係のない人と一緒に利用できるお墓もあります。
利用者の範囲、契約者が先に亡くなった場合の手続き、管理や費用の分担を施設に確認しましょう。
後から遺骨を移したくなった場合に対応できるかも重要です。
見積もりでは最初の費用と維持費を分ける
一般墓では、墓地の使用料、墓石代、工事費、彫刻料などを分けて見積もりを取ります。
永代供養墓や納骨堂でも、納骨料、管理料、法要料などが別にかかる場合があります。
形式が異なるお墓を比べるときは、今支払う金額だけでなく、利用する期間全体の支払いと、契約が終わるときの条件を確認してください。
自分の希望と家族が続けられる条件を両立する
デザインや宗教上の希望に加えて、将来お参りする人の移動や清掃の負担も考えます。
見学では駅や駐車場から実際に歩き、階段、坂道、休憩場所などを確かめましょう。
次男だからと選択を急がず、先祖のお墓を利用する方法も含めて相談することが大切です。
参考資料
見学・依頼前に確認したいこと
- 先祖のお墓の使用者と、納骨できる人の範囲を確認する。
- 夫婦・家族の誰が利用し、将来誰が管理するかを話し合う。
- 新しく契約する場合は使用規則と見積書を持ち帰って比較する。
関連する条件は、おひとりさまのお墓はどうすれば良い?対策や費用についても参考にしてください。
お墓全体の種類と費用を比較するときは、お墓とは?種類・費用・選び方、納骨から墓じまいまでわかる基礎知識も参考にしてください。



