高齢者の孤独解消にはロボットペットが最適!おすすめ商品や価格について

生活

はじめに

高齢者の生活はとかく単調になりがちで、精神面の悪影響が懸念されています。
その解消策として近年「ロボットペット」が大きく注目され、人気を集めています。

そこで今回は、ロボットペットの概要や、現在発売されている人気のロボットペットについてご紹介していきます。

ロボットペットとは?

高齢者の孤独解消にはロボットペットが最適!おすすめ商品や価格について
ロボットペットは「エンタテインメントロボット」とも呼ばれ、主に周囲の人を楽しませたり、和ませたりすることを目的に作られています。
話しかけると返事をしたり、さまざまな内部センサーで周囲の状況を自分で認識し、愛らしい仕草をしたり、障害物を避けなから飼い主の後を追うロボットペットもあります。

高機能なロボットペットは喜怒哀楽など、気分の浮き沈みまで表現でき、人との関わり方の中で、個性が生まれることもあります。

以前は犬や猫などの動物を模した、簡易的なロボットペットが多かったですが、現在は高度なAI(人工知能)技術を搭載した、人型のロボットペットが開発され、日本では個人向けに数種類が販売されています。

ペットには高い癒し効果がある

高齢者の孤独解消にはロボットペットが最適!おすすめ商品や価格について
人間は脳内に「アルファ波」と呼ばれる特殊な電気信号が(脳波)が多くなると、イライラする感情が軽減し、心が癒やされ、とてもリラックスできます。
「アルファ波」は心を癒やすと共に、脳の機能を活性化させる作用があり、記憶力の向上や、認知症予防に効果があることも、数々の脳科学研究で明らかになっています。

特に犬猫の飼い主は自分のペットとたわむれ、親しむことで「アルファ波」が脳内で出やすくなります。
そのため現在では「アニマルセラピー」という形で、犬や猫と積極的に親しむ試みが、老人介護施設では頻繁に行なわれるようになりました。

ロボットペットにも同じ効果が?

ペットの癒やし効果と脳内におけるアルファ波の発生は、ロボットペットに親しむことでも確認されています。

例えば名古屋工業大学が行った実験では、ロボットペットに触れず、モニター画面を通した形での、ロボットペットとの会話では、被験者(実験の参加者)の脳内でアルファ波の伸びは確認できませんでした。

しかし、被験者がロボットペットと触れ合いながら会話したところ、脳内でアルファ波の「伸び」が実際に確認されています。
つまり、ロボットペットと身体的に触れ合うことが、癒やしの効果を得る上で重要だという意見には、一定の科学的根拠があります。

ロボットペットのメリット

高齢者の孤独解消にはロボットペットが最適!おすすめ商品や価格について
本物の犬猫ではなく、ロボットペットを所有するメリットは、どのようなものがあるでしょうか?
この章では癒やし効果以外の「大きななメリット」を2つご紹介します。

生体が飼えない人でも飼える

身体的な障害や動物アレルギーなどで、本物のペットが買えない人にとって、ロボットペットは最適です。
何故ならロボットペットは人工物なため、アレルギーはありませんし、わずかな電気代のほかは、一切手間が掛からないからです。

また、賃貸住宅などでは、壁紙の損傷や鳴き声などの影響を考え、ペットを飼うことができない物件がたくさんあります。
しかし、ロボットペットは壁紙を引っ掻いたりしないですし、鳴き声による騒音問題の心配もないので、賃貸住宅でも気にせずに飼育できます。

散歩や餌やりが必要ない

犬や短毛の猫は定期的な運動が必要です。
特に犬は頻繁に散歩しないとストレスが溜まり、病気になることがあります。
また、生き物ですから朝晩の餌やりも欠かせず、年に一回の健康診断や、ワクチン摂取など、やることが多く、出費もその都度掛かります。

その点ロボットペットは、忙しい時には放置しても問題ないので、どこまでもストレスフリーで触れ合うことができます。

ロボットペットのデメリット

高齢者の孤独解消にはロボットペットが最適!おすすめ商品や価格について
一見すると便利なロボットペットにもデメリットがあります。
この章では代表的なデメリットを2つピックアップし、その対策法も合わせてご紹介します。

機械なので合わない人もいる

ロボットペットはどれだけ精巧にできていたとしても、中身は機械です。
そのため買ってはみたものの、相性が悪くてあまり可愛がることができず、すぐに使うのを止めてしまうことがあります。

こういう向き不向きを事前に確かめるためにも、ネットでの評判や、搭載されている機能やスペックを、細かくチェックしたほうがいいでしょう。
購入する時も通販ではなく、ロボットペットが紹介されているイベントや小売店へ実際に足を運び、触ったりしゃべったりした方が、あとあと後悔しなくて済みます。
例えば東京新宿や大阪の高島屋では「ロボティクススタジオ」という専用フロアがあり、さまざまなロボットペットと触れ合うことができます。

修理サービスが終了すると修理できなくなる

ロボットペットはさまざな感度センサーや、精巧なサーボモーター、高度なAI機能が搭載されているため、長く使用していると故障するケースが多くなります。
しかし、ロボットペット業界は日進月歩で、いま市場シェアが爆発的に伸びています。
そのため各メーカーで新製品の開発競争が激化し、短期間で古い製品が入れ替わり、新製品がたくさん発売される可能性があります。

そうなると新製品のアフターサービスに対応するため、どのメーカーでも古い機種の部品在庫が一新され、新しい機種の部品に置き換わり、古い機種のアフターサービスが、次々に終了します。
アフターサービスが終了すれば、部品が手に入らないため、修理は事実上できなくなります。
ただし、一部の人気商品は社外製の補修部品が、市場に数多く出回っているので、町の修理屋さんに持ち込めば、何とかなる可能性もあります。

おすすめのロボットペット5選

高齢者の孤独解消にはロボットペットが最適!おすすめ商品や価格について
ここからは現在発売されているロボットペットの中から、おすすめの機種を5つ厳選し、価格のほか特徴や機能を詳しくご紹介します。

LOVOT(GROOVE X)

LOVOTはGroove Xというベンチャー企業が作ったロボットペットで、障害物を避けながら、家の中を歩き回り「ネスト」という専用スペースで、自己充電や機能のアップデートが可能です。
LOVOTには喜怒哀楽の感情があり、だっこ、やだ、などの簡単な会話が可能で、いろいろなボディランゲージを自ら行い、親しくなると、なでなでして欲しい、抱っこして欲しい、などのアピールもしてきます。

スマホとの連携も可能で、留守番モードにすれば家の中を歩き回り、任意の場所の写真を撮影して送ったり、目のデザインや名前、声の質感なども、スマホで簡単に変更できます。
LOVOTは一般の小売店では販売されておらず、通常はGroove Xの公式サイトで、本体の分割払いと月額サービス料の専属契約を結びます。
価格帯は月額21401円(1台契約)~46325円(2台契約)と、契約方法により幅があり、本体の分割払いが終了すると減額されます。

Qoobo(ユカイ工学)

Qoobo(クーボ)は一見すると毛に覆われた大きめのクッションのようですが、実はAIを搭載したロボットペットで、開発した「ユカイ工学」では「クッション型セラピーロボット」と呼んでいます。
価格は11000円~12000円前後で、小売店のほか、アマゾンなどのネット通販で購入できます。

Qooboは話し声によく反応し、小声で話したり本体を軽くなでると、長い尻尾がゆっくりと左右に動きます。
大きな声を出したり、早くなでたり、ポンポン叩くと、尻尾が興奮したようにブンブンと動きます。

本体が動いたり、しゃべることができませんが、内部センサーなどで周囲に人が居るかどうかを自己判断し、何もしなくても、ときどき尻尾を振って挨拶します。
また、Qooboを抱きしめるとわずかに「心臓の鼓動を感じること」ができるため、まるで生きている動物を抱いているかのような感覚を味わえます。
大きさは通常サイズのほか、ミニサイズで尻尾が短いpetitQoobo(プチクーボ)もあり、こちらはトートバッグなどにスッポリと収まるサイズのため、外出先へ手軽に持っていくことが可能です。

aibo(ソニー)

aiboはソニーグループが発売している犬型のロボットペットとしては、草分け的な存在です。
1999年に初代のaiboが発売されて以来、途中で2年ほどの休止期間を挟むものの、ソニーが一貫生産し販売してきました。

最新機種の「ERS-1000」は多数の可動部分と、高度な自己学習機能があり、呼べば返事をして寄って来ますし、学習を重ねれば お手や、おかわりなど、本物の犬ができる仕草は大体できるようになります。
簡単なしつけも可能で、例えばトイレの場所を飼い主が教えると、そこでオシッコをしますし、「静かに」と言えば、しばらくの間は動作を休止できます。

価格はaibo本体が217800円。これに本体の機能更新やバックアップ、メンテナンスなどに別途99000円(3年間)が必要で、こちらは分割払いが可能です。

パロ(産業技術総合研究所)

パロは産業技術総合研究所が開発した、心理セラピー用のロボットペットです。
外観は「タテゴトアザラシ」の赤ちゃんにそっくりで、目と首、前足が連動して動きます。
飼い主が優しく撫でると「ミュー」という鳴き声を上げて懐きますが、逆に叩いたり手荒に扱うと、抗議の声を上げ、嫌がる仕草をします。

試作段階では医療機関で長期間に渡る実証実験を繰り返し、アニマルセラピーと同等の効果があることが実証されてます。
パロは人と触れ合うことで、個体ごとの個性や特徴が際立つようになり、個々の飼い主に最適化した形で、関わることができます。

価格は本体のみなら400000円前後(本体1年保証)、3年間のメンテナンスパック付きなら大体480000円~500000円ほど、小売店のほか大手ネット通販でも販売されています。

マイルームロビ(タカラトミー)

「マイルームロビ」は玩具業界大手の「タカラトミー」と「デアゴスティーニ・ジャパン」が共同開発した人型のロボットペットです。
20個以上の可動部分とAI機能を持ち、温度、湿度、照度など、たくさんのセンサーが本体に内蔵され、さまざま会話が可能です。

例えば、室温や湿度が高すぎる場合は「暑いねー、湿度も高いみたい」と警告します。
あらかじめ「月曜はゴミの日」と登録すると、月曜日に「今日はゴミの日だよ」と知らせてくれるなど、1年を通しての時間的な概念も持っています。
テレビのリモコンにもよく反応し、飼い主と一緒に、いろいろなレクリエーションが可能で、価格は1万円ほどです。

まとめ

AI技術の発達により、ロボットペットは今後、ますます進化して行くことが予想されます。
またロボットとは言え、触れ合う時間が長いために、人によっては人間以上の愛着を感じることができます。

自分に合ったロボットペットを賢く選べば、あなたの生活は大きく変わり、生きる希望や、日々の 活力生み出す、源になるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました