仏壇の購入時期は?
仏壇の購入時期は人によって違いますが、実は目安となるタイミングが幾つかあります。
また、仏壇は日常生活で触れる機会があまりないので、購入するにしてもどのくらいの費用がかかるのか分からない人も多いでしょう。
そこで今回は、仏壇の購入タイミングや種類毎の相場について解説していきます。
四十九日や初盆を目途にする
「仏壇を購入したい」と思っていても踏ん切りがつかない人は、四十九日や初盆などの行事を目安にして、それまでには購入するようにしましょう。
実際に仏壇を初めて購入する場合は、故人の葬儀や相続などで忙しく、ゆっくりと仏壇を選ぶ暇がありません。
そのような状況で仏壇を適当に購入してしまうと、後になって後悔してしまうので、焦らず落ち着いて選ぶことをおすすめします。
仏壇が古くなった時
仏壇も購入して数十年が経過すると、次第に劣化していくので、ある程度古い仏壇については買い替えを検討しましょう。
仮に毎日手入れをしていたとしても、線香の煙やロウソクの煤で汚れてしまいますし、湿気や気温の変化の影響を避けることはできません。
仏壇の修復を専門に行なっている業者もありますが、基本的には修理費用として数十万円はかかりますし、2ヶ月程度は家に仏壇がない状態になってしまいます。
なので、これまでの使用年数や修復にかかる費用などを比較して考えて、買い替えた方がお得な場合は思い切って買い替えることをおすすめします。
仏壇の費用・相場
買い替えや新規購入の際に、気になるのが仏壇の費用です。
仏壇は何回も購入するものではないので、相場が分からない人も多いですが、実際には仏壇の種類やデザインによって大きく変わってきます。
また近年では、従来様式の仏壇だけでなく、洋風家屋にも違和感なく設置できるモダンタイプや、新しい素材を使用した仏壇も登場しています。
以下では、比較的一般的な3種類の仏壇を紹介しているので、それぞれの相場を確認しましょう。
唐木仏壇
唐木仏壇は黒檀や紫檀などの銘木によって作られる仏壇です。
木地仏壇とも呼ばれており、銘木の独特な木目や風味が特徴とされています。
希少価値の高い材料を使用していることから、相場は15~20万円程度となっていますが、転写タイプであれば10万円以下で販売されている商品もあります。
また、同じ木を使用していたとしても、使用される部位によって木目などが異なるので、オリジナルの仏壇を作りたいという人におすすめです。
金仏壇
金仏壇は名前の通り金や金箔を施した仏壇で、本来は浄土真宗向けの仏壇になります。
他の仏壇と比べると非常に華美な作りになっていますが、それは極楽浄土を表現しています。
漆や金箔のような高価な素材を使って職人が時間をかけて作り上げるので、大型タイプだと100万円以上、最高級品だと500万円以上かかることも珍しくありません。
とはいえ、小型なものだと20万円程度で販売されている商品もあるので、金仏壇にしたいけど予算的に数百万円も出せないという人は、小型の仏壇を選ぶようにしましょう。
モダン仏壇
モダン仏壇は唐木仏壇や金仏壇とは異なり、現代の洋風リビングなどと調和するようにデザインされた仏壇です。
業者によってはリビング仏壇などの名称で販売していますが、実際には同じものになります。
基本的にはウォールナットやナラのように洋風家具に使用されている木材で作られていることが多く、床材に合わせて木材の明るさも選べるようになっています。
また、相場3~20万円程度と比較的安価ですし、細かい装飾なども付いていないので、維持するための手間やコストの面でも魅力的といえます。
ただし、供物台やロウソク立てのような従来の仏具とはデザインが合わないこともあるので、その場合は仏壇と合わせて仏具の買い替えも検討しましょう。
仏壇はどこに置けばいい?
日本家屋であれば仏壇を置くための仏間や床の間がありますが、現在一般的な洋風家屋やマンションにはそのようなスペースがないので、自分で置く場所を決めなければいけません。
とはいえ、仏壇の設置場所については厳格な決まりがなく、先祖代々の慣習や菩薩寺によって変わります。
そのため、菩薩寺から聞いた意見などを参考にして、かつ直射日光が当たらず風通しが良い場所を選ぶようにしましょう。
特に木材が使用されている仏壇は湿気に弱く、すぐにカビてしまうので、トイレや風呂のような水場からは離すことをおすすめします。
仏壇を購入する時の注意点
仏壇を新しく購入する時には、後から後悔しないように注意しなければいけません。
特に近年は、Web上でも簡単に仏壇を購入することができるようになりましたが、現物を確認してから購入しないとトラブルにつながる場合もあります。
そこで仏壇の購入先を選ぶ際は、以下のような点に注意してください。
信頼できるお店を選ぶ
仏壇を購入する際は、価格や知識面で信頼できるお店を選びましょう。
最近は仏具店がECサイトなどを開いているので、Web上でも購入できますが、その場合は実物を見ることができないですし、組み立てや設置も自己責任で行う必要があります。
また、仏具店によっては押し売りしてくることもあるので、なるべく仏壇公正取引協議会に加入しているお店を選ぶようにしましょう。
仏壇公正取引協議会に加入しているお店は、仏壇の素材価格などを明瞭に表示する義務があるので、ボッタクリ被害に合う可能性を抑えることができます。
まずは近隣にある仏具店や仏壇店を何件か見回って、その中から信頼できるお店に相談することをおすすめします。
設置する場所の寸法を確認しておく
仏壇を購入する前には、設置場所の寸法をしっかりと確認しておきましょう。
特に仏壇は縦横だけでなく奥行きも計算する必要があるので、自分が想定していたよりもスペースを取ってしまい、設置場所に収まらない場合もあります。
もし自分の採寸に自身がない場合は、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。
予算に見合った材質やデザインを選ぶ
仏壇は使われている材料などによっては非常に高価なものになりますが、値段によって役割や機能は変わらないので、自分の予算に合ったものを選びましょう。
仏壇店によっては巧みな話術で、なるべく高い仏壇を勧めてくる所もありますが、事前に予算を伝えるなどして対策しましょう。
また、自宅のインテリアが洋風なのに金仏壇などを置いてしまうと、かなり違和感のあるものになってしまうので、自宅のデザインや雰囲気と一致する仏壇を選ぶことも大切です。